40代・50代・60代・70代の友達作り・趣味探し・交流サイト

　御隣の若夫婦が、突然挨拶に見えた。マスクしてるので、エッ？誰？セールスにしては普段着の男女、普段見掛けるが、御互いマスクは、家の敷地内ではしていない、当たり前の話。
今日は平日なのに、噂では聞いて居たが、海外転勤とか。同じ転勤族として、自説を長々と、否、話し相手が居ないので、恰好の相手を見付けたとばかり、挨拶に見えた若夫婦の迷惑も顧みず、サラリーマンの先輩面して、うんちく、経験談に勝手に口が動いてしまった。

　私も生まれは東京だの、転勤辞令時期は６月１日、１２月１日だの、新築マンション買って２年も経って無いのに、見ず知らずの京都に放り出されて、然も１２月１日付けの辞令を、忘れもしない１２月７日に貰った苦い話。辞令を出す上司も同じ京都に転勤の辞令を貰ってたので、己の身の回りの事に気を取られ、部下の私に出す辞令が遅くなった？其れでもお前は上司か！と言いたかったが、家に帰って、近くの小川の水の流れを見ながら、１人で悩んだ。

　辞めて他の仕事探すか？マンションのローンは未だ殆ど残ってる。今日明日で新しい仕事、収入が確保される訳では無い。入社時、転勤が有る等聞いて居ない、京都に職場が有る何ても聞いて居ない。京都には、親戚、知人、友達も居ない、其れは妻も同じだ。上の子は小学校に上がったばかり、下の子は幼稚園に入園費払ったばかり、ウーン？地方公務員か地域限定の小さな会社で働けば良かった、でも今となっては後の祭り。其の当時は、転勤無しの職種制度等無かった。

　総務課長曰く、家を買う時期は、「転勤の時期だと判らなかったのか？」、良く言うよ、そお言うお前の部下も、同じ団地のマンション買って、直ぐに横浜に転勤しとるじゃ無いか！と腹の中でぐっと押さえた。

　京都から、岡山にも２回単身赴任した話も自慢げにしてしまった。確かに単身赴任は、家庭の束縛からも離れて、自由気ままな生活をした。然し困ったのは、給与の振り込みが京都の銀行口座、口座名義人の本人は岡山、妻から金送って貰わねば生きて行けない、理不尽な状況。金遣いも荒くなった、妻が毎月泊りがけでチェックに来てた。

　会社や組織に依って、転勤の時期は違うだろうが、決算が終わった後が多いのでは無いかな？隣の若夫婦は、３年後に戻って来ても、其の後、此処に住んで居られる保証は何処にも無い。私の故郷は何処でしょう？