tinc さんの日記
2021
1月
20
(水)
17:30
本文
私は素人の数学愛好家である。下手なりに好きで数学の教本等を読んでいると実感することの一つに、事実は私の直感に反することが多いということがある。例えば0.99999999999……(以下9が無限に続く)という数は「限りなく1に近いけれども1よりわずかに小さい数」ではなく1に完全に等しい。有理数は無限に存在し無理数も無限に存在するが、無理数のほうが有理数よりもある意味で多い。関数というものは非常にたくさん考えられる中で、至るところで微分不可能な関数が殆どを占める。他にもいろいろあるが私は上に挙げたような初等的なことでも平易で懇切丁寧な説明を受けないと理解できなかった。少なくとも私は物事をありのままに見ているということは無く、無根拠な直感で歪められた物事の像を見て生きていることが多いということだろう。
数学に触れる時、私は自分の存在する(と自分で思っている)現実の世界がきわめて特殊というか、とても奇妙なものに思われる。何故物質や時間が存在しこのような形や構造を成しているのか。考えられたり想像されたりするものが数多ある中で何故現在の形になっているのか。例えば私の今朝食べた1個の林檎や私の今着ている1着のブレザー、私という1人の人も何かの数で表されるはずだが、林檎やブレザーを表すのと私を表すのとはどちらかが簡単でもう一方が難しかったりするのだろうか。そうだとすると何が原因でその非対称性が生じるのか。
体長19メートルのドラゴンを私は想像できる。身長170センチメートルの私は、誰かの想像の中にしか無い?
数学に限らず学問と呼ばれる領域のものは日常的な言葉で表現することが困難である。それは直感の範囲から外れるからだ。本当のことを述べようとすると分かりにくくなるということは、分かりやすく述べられることは本当ではないということだろうか。
疑問を抱くことを若年の時に卒業できる人が多いようである。私はずっと停滞している。疑問を抱いて良い結果に至ったことは無い。しかし何を以て良い結果とするかも分からないから悪い結果になったとも云えない。研究職に就くほどの頭は無かったが、職としてでなくとも見聞きすることや考えることに取り憑かれると暫くの間きわめてハイな気分になる。麻薬に手を出すとこういう感じなのかとも思う。古今東西学問の自由が脅かされがちなのは勿論下々の者が知恵を得ることが権力者の都合に悪いことが一番だろうが、学問が面白すぎて有害だからということもあるのかもしれない。
今の私には自分の存在が私の頭の中のドラゴンと同じくらいあやふやなものに思えてならない。ハイな状態なので寝食を忘れがちで業務も手につかず普段は欠かせない煙草も要らない。数を信仰の対象にする人のいることにも頷ける。寝不足で持病が悪化して入院することになったら良くないから、走ろうとする自分の手綱を強く引いていなくては。
数学に触れる時、私は自分の存在する(と自分で思っている)現実の世界がきわめて特殊というか、とても奇妙なものに思われる。何故物質や時間が存在しこのような形や構造を成しているのか。考えられたり想像されたりするものが数多ある中で何故現在の形になっているのか。例えば私の今朝食べた1個の林檎や私の今着ている1着のブレザー、私という1人の人も何かの数で表されるはずだが、林檎やブレザーを表すのと私を表すのとはどちらかが簡単でもう一方が難しかったりするのだろうか。そうだとすると何が原因でその非対称性が生じるのか。
体長19メートルのドラゴンを私は想像できる。身長170センチメートルの私は、誰かの想像の中にしか無い?
数学に限らず学問と呼ばれる領域のものは日常的な言葉で表現することが困難である。それは直感の範囲から外れるからだ。本当のことを述べようとすると分かりにくくなるということは、分かりやすく述べられることは本当ではないということだろうか。
疑問を抱くことを若年の時に卒業できる人が多いようである。私はずっと停滞している。疑問を抱いて良い結果に至ったことは無い。しかし何を以て良い結果とするかも分からないから悪い結果になったとも云えない。研究職に就くほどの頭は無かったが、職としてでなくとも見聞きすることや考えることに取り憑かれると暫くの間きわめてハイな気分になる。麻薬に手を出すとこういう感じなのかとも思う。古今東西学問の自由が脅かされがちなのは勿論下々の者が知恵を得ることが権力者の都合に悪いことが一番だろうが、学問が面白すぎて有害だからということもあるのかもしれない。
今の私には自分の存在が私の頭の中のドラゴンと同じくらいあやふやなものに思えてならない。ハイな状態なので寝食を忘れがちで業務も手につかず普段は欠かせない煙草も要らない。数を信仰の対象にする人のいることにも頷ける。寝不足で持病が悪化して入院することになったら良くないから、走ろうとする自分の手綱を強く引いていなくては。
閲覧(865)
カテゴリー | ||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
コメントを書く |
---|
コメントを書くにはログインが必要です。 |