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新規登録の洗礼式もひと段落
どこかで第二のシラノ様を期待していたのだが
残念。
今回はロクサーヌにはなれなかったよう。
奇跡は二度はない、のね、笑

雨も上がり、数日ぶりの明るい朝。
気持ちの良い日差しの穏やかな朝。
昨夜の雨の残る若葉が光に反射してキラキラ光る。
鳥が細い枝にとまるたびにまた小さく揺れてキラキラ。
小鳥は、白いガーデンテーブルの上にセットされた
食事と新鮮な水をめがけて訪れる。

２ヶ月ほど前
まだ庭のコブシの木々の白い花が満開だった頃
ふと思い立って
リンゴを小さくカットした白い食器と
新鮮なお水を入れた大ぶりの白い食器で
鳥のためのテーブルセッティングをしてみた。
ご招待、笑
だんだんと一羽また一羽と見かけるようになった。

白い花の陰から若葉が顔を出し
やがて葉桜ならぬ葉コブシになり
いまはもうすっかり若葉だけのコブシの木。
季節は確実に進んでいる。
気まぐれに始めたセッティングが
すっかり日課になってしまった。
朝、雨戸を開けるとさっと飛び立つ鳥の影
あ、催促に来ている、笑

小鳥は毎日訪れる。
細いくちばしをリンゴの山に突っ込み
箸を扱うように器用に挟む。
少し仰向けになって飲み込む。
その繰り返し。
たまに、カットが大きくて飲み込めないものに当たると
ペッ、と頭をひねって、弾き飛ばす。
こんなもの、食えるか、とばかりに、笑
あらあ、ごめんなさい。

一羽が食べていると
後からきた１羽はテーブルの端にとまって待っている
また一羽、枝を揺らしてそこに留まる。
順番待ち。
行列のできるレストランさながら、笑
夕方、空になった食器を下げる時
ああ、今日も食べてくれた、という不思議な満足感。

カウチに体を預けて
そんな庭を、時の経つのも忘れて眺めている
コーヒーの良い香りが心地良さを増す。

若葉の光る、明るい日差しの庭と小鳥の食事風景。
たまに蝶がひらひらと舞う。
なんということのない風景とゆったり流れる時間。
毎度のことながら
ふと口をついて出るロバートブラウニングの詩句
神空にしろしめす
全て世はこともなし
　　　
愛された翌日の
この時の、ここだけ、という限定付きではあろうが。
私は幸せに満たされている。

地球は
同時に様々な風景が存する
実に矛盾に満ち満ちた星ではある、と認識している。