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山登りの自粛が続いて限界。
コミュでのやり取りから思いついたのは…

http://happyslow.com/modules/d3diary/index.php?page=detail&bid=43965&req_uid=19227

上のblogで書いた御岩神社。
ここなら山登りと、神社参拝の境界が曖昧。
罪悪感が薄れる

朝の気温は高く、厚着の必要がないほど。
ガスバーナーと、お湯を入れて放置するだけの炊き込みご飯、
鶏とオリーブのアヒージョの缶詰、水…
など、家に有るものをザックに詰めて出かける。
図らずも昨年と同時期、春節を過ぎての「初詣」だ。

どうせ長距離を行くなら海沿いを北上しようと、真っ直ぐに海岸線を走る。
海は明らかに2色に分かれていて、暖流と寒流が入り交じる漁場ならではの色。
天気は快晴、気分も上々でﾜｸﾜｸが止まらない。

11時過ぎに到着した神社の駐車場は、結構な数の車で埋まっていた。
昨年はスムーズだったのにと、仕方無くバックしようとした時、
一台分のスペースが空いた。
昨年、私が車を停めた場所だ…神社から歓迎されているかのよう（笑）

1度来ただけだが、神社のことはよく覚えていた。
先ず、前回やり残した、仁王門の上に描かれた日天月天の絵画を見上げた。
俯き加減に歩いていた何組かの参拝者も、釣られて上を観て、おーっと声を上げる…


今回のメインはこっち。
山歩きを始めると、はるか上の方からピキっと言うラップ音がした。
辺りを見回しても誰も聴こえなかったのか、見上げる者は居ない。

神経が、五感が神社に来てから研ぎ澄まされた気がした。
気温は高かった筈なのに、感じる冷気が凄まじい。
昨年と違うのは、手を触れるもの全てが取り払われていた事。
神社や阿弥陀堂でも、疫病退散を願った護符が貼られていた。

途中、昨年同様に宇宙に光の柱を発した、と言う御神体にお参り…何も感じない。
むしろ私は、その向かい側にある、尖った岩の方に畏怖を感じた。

ここから先「高鈴山」までは初めて行く山道だ。
まず、熊笹のトンネルがあり、次に石楠花の大木
上に行くに従って、木は馬酔木へと変わる。
相変わらず、道にはゴミ一つ落ちてない、整備された
なだらかで白くｷﾗｷﾗした美しい道。
この山には（植物、鉱物の持ち帰りを禁じる）と書かれた看板があった。

ひと気の無い高鈴山に向かってから、急に風が強くなった。
暖気と、明日からの寒気との入れ替わりの瞬間のようだ。
樹々が上でぶつかり合う音が激しくなって、山頂間近、食事を摂れる場所では、もう冷たい風が吹き荒ぶ様になっていた。

そこで簡単に食事を摂り、300メートル先の山頂を目指す。
高鈴山山頂はスカイツリーと同じくらいの高さ。

帽子が飛ぶほどの風の中、展望台から「日立アルプス」を眺めた。
低いが、青空に山々が映えて綺麗だ。
ずっと観ていられる景色…でも、すぐに下山（笑）

高鈴山ではソロの男性を見かけた。
そこで会ったのはその一人だけ…縦走なのだろう。
大きいザックを背負っていた。

登る時は表参道だったので、前回と同じく帰りは裏参道を戻ろうと思っていたのだが、分岐点を忘れていたらしい。
緩んだ靴紐を結び直そう、と広い場所で止まったら偶然そこが分岐点だった。

裏参道の途中にある「薩都神社」ここに詣でなければ、の想いは強くあったので暗くなる前に、と歩みを速くする。
登りが2時間超であったのに、下山は40分程だった。

車での帰り道は途中まで、来た時と違う道を選んだ。
日立の大煙突を見たいが為、そしてお風呂に入る為…
道の真ん中に注連縄が掛かった一本杉もある、こっちは面白い道だ。
海沿いでは日立灯台や、原子力発電所なども見られた。
夕方の海にキラキラ輝いていた。

山への想いも宥められ、自然や人工美も堪能。
日帰り入浴そして珍しくステーキの夕食…の充実した1日が終わった。

次は、あの波の音で眠れない程の日帰り温泉の宿に、泊まってみたいと思った。

そこでなら、星も降るほど観られるだろう。