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今日は正午にパートの面接があり、ぶらぶらしてから帰宅した頃には夕方であった。玄関のドアを開けるやいなや、代休で家にいた姉が洗濯機の機体を掌でばんばん叩いているのに出くわした。聞くと乾燥の途中で停止してしまうことが何度も続いているらしい。姉は長らくコンピューター関係の仕事を続けている人であるが、家電の調子が悪いと感じると機体を掌で叩くという行動に出る。私はそれをいつも奇怪に思う。
洗濯機を見ると「乾燥フィルターを掃除せよ」というランプが点灯していたので、私はそうした。水洗いして乾かした乾燥フィルターを設置して乾燥機能を稼動させると、1時間弱の後に洗濯物は乾いた。

私は日常洗濯を担当している身でありながら乾燥フィルターの掃除を怠ったことを姉に謝るとともに、機械の異常は機体を手で叩いても解決しないことを伝えた。
「昔の機械はそれでなおってたの」姉は答えた。「あんたは若いから知らないだろうけど」
私は「あなたと3つしか違わないんですけど」と言ったが姉はそれを無視した。

私は姉が仕事先でサーバーやネットワーク機器等を掌で叩いているところを想像して不安になりながら夕食の支度に取り掛かり、姉はそれへの口出しに取り掛かった。