tinc さんの日記
2020
11月
1
(日)
10:19
本文
恒例の早朝の散歩の途中、歩道沿いの植え込みに枯れた樹木の一片を見つけて立ち止まった。握り拳くらいの大きさで、手に取ってみるととても軽くて乾燥しているのが感じられた。近くの街路樹とは違う種類のようだ。どこかから鳥によって運ばれたものか、車道を走るトラックの荷から落ちたものか、はたまた誰かが何かの理由で置いていったものか。私は暫く考えたものの何の結論にも至らず、その樹木の欠片を置いて再び歩き始めた。
帰宅してからもその樹木の欠片のことが私の頭の中に残っている。死んだ細胞の一塊が土埃に塗れて落ちているというだけのものが何故あれほどまでに美しいかと不思議である。どこに由来するか不明のものが突如私の前に現れ私に何かを思わせるということは劇的にも思われる。
ただ散歩に出るだけでこのようなことがあるので、私にはこの世の物事の何一つとして当たり前に思われないのである。
帰宅してからもその樹木の欠片のことが私の頭の中に残っている。死んだ細胞の一塊が土埃に塗れて落ちているというだけのものが何故あれほどまでに美しいかと不思議である。どこに由来するか不明のものが突如私の前に現れ私に何かを思わせるということは劇的にも思われる。
ただ散歩に出るだけでこのようなことがあるので、私にはこの世の物事の何一つとして当たり前に思われないのである。
閲覧(871)
カテゴリー | ||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
コメントを書く |
---|
コメントを書くにはログインが必要です。 |