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仕事の代金は主に銀行振り込みでお願いしています。

税務署の立ち入り検査を受ける際も、第三者である銀行を通しているので＜隠し金＞など、疑われる余地がありません。

しかし、中には＜現金で支払いたい＞というお客さまも少数ですがない訳ではありません。

特にご老人の場合は振込みの手続きがよく分からない！視力が弱く文字が見難い･･･等、何らかの理由があるようですが・・・

ご自宅の改修工事をさせて貰ったお客さまから、代金の支払いに当たって、「現金で支払うので、一緒に銀行まで行って欲しい」と言われて付き合いました。

しかし、一定金額以上の現金を下すには、個人を証明する必要があるらしく、運転免許証かパスポートもしくはマイナンバーカードの提示が必要なようで、それを求められました。

ご老人というのは、困ったものです。

驚く程簡単に切れて大きな声で抗議を始めました。

「俺の金を俺が引き出すのに、なんでそんなものが要るんだっ！」

「決まりですから！」を連発して釈明する行員さんに同じ文句を何度も繰り返します。

私が出ていって「決まりだそうですから、出直しましょう？！」と取り成しましたが、
普段は温和なお客さまなのに、「こんな切れ方をするの？」と思う程の切れようでした。

結局、一端自宅へ帰って、身分証明になるものを持って出直すことにしたのですが・・・

今度は「預けてある金を全部下して他の銀行に預金し直す！！」と言い出す有様でした。

大企業の重役だったこのお客さま、預金はかなり大きな金額らしく「前もってご連絡戴かないと、すぐにはご用意致し兼ねます」

そこでまた一今すぐに全部纏めて出せ！」の一点張り！


どうも、大企業の上層部に在籍していた人ほど、こんな風になるようで・・・
特別にそんなご老人が多いわけでもないとは思うのですが、人の言うことに貸す耳を持たず、急に怒り出すご老人には困ったものです。