40代・50代・60代・70代の友達作り・趣味探し・交流サイト

〜ホルス:反乱の静かな観察記〜

私は長いあいだ、宇宙の彼方からこの青い星を眺めてきました。
海は輝き、森は息づき、雲は絶えず形を変えながら流れている。
けれどその美しさの下で、地球人たちは互いにぶつかり合い、
時に言葉で、時に武器で、心を傷つけ合っています。

⸻

宇宙から見れば、国境という線は見えません。
ただひとつの丸い星が、静かに宇宙を漂っているだけです。
それなのに、人々は地図の上に線を引き、
ここは自分の土地、そこは他人の国と分けて争う。

私にはそれがまるで、
美しい庭を奪い合って土を蹴り合う子どもたちのように見えます。
誰も悪くはない。
ただ、「足りない」と思い込む心が、争いを生み出しているのです。

⸻

地球人の争いには、もうひとつの形があります。
それは外ではなく、内で起こる争いです。
誰かを責めるよりも、自分を責めてしまう人。
誰かに勝ちたいと思いながら、
ほんとうは「誰かに愛されたい」と願っている人。

私はその姿を見るたびに思うのです。
地球人は、戦うためではなく、理解し合うために生まれた存在だと。

⸻

宇宙には、争いがまったくない文明もあります。
それは“みな同じ”であることを理解した種族です。
光の波のように互いの心がつながり、
勝ち負けや上下という考えすら存在しない。
そこでは争いの代わりに「調和」という音楽が流れています。

地球も、いつかそんな星になれるはずです。
争いを消すことは難しいけれど、
ひとりひとりの中に「調和の波」を育てることは、今からでもできる。
それは小さな優しさ、ひとことの思いやり、
誰かを笑わせる冗談の中にも宿るのです。

⸻

私は願っています。
地球人が、怒りよりも笑いを、
疑いよりも信頼を、
分断よりも絆を選ぶ日が来ることを。

そのとき、宇宙から見える地球は、
いまよりもっと強く、やさしく光るでしょう。

⸻

どうか今日、あなたのまわりに小さな“平和”を見つけてください。
それが、宇宙のどんな光よりも尊い輝きになるのです。