40代・50代・60代・70代の友達作り・趣味探し・交流サイト

囁響手記 — 静寂に咲くことば

第十一話「虚ろなる輝き」

空虚に飾り立て、己を誇示することしか知らぬ哀れな存在。

声は響くが、意味はない。
姿は映えるが、深みはない。

わたくしの目には、それは光ではなく濁り。
ただ己を照らすために燃える、浅ましい灯火にすぎない。

誇りとは、静かに身を支えるもの。
それを知らぬ者は、誇りではなく虚栄を抱えているだけ。

そして虚栄は、必ず風に散る。