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昼間はまだ残る陽ざしが心地よく、朝晩はひんやりした風が通るようになりました。
夏の余韻が消える前と、秋の気配が顔を出すこの時期。そんな移ろいを味わいに、今日は京都の町を歩きます。

午前 — 静かに始まる散歩と珈琲

朝早く、古い町家の路地を選んで歩きました。
風にのって、銀杏の葉が少しずつ色づきはじめているのに気づきます。まだ緑が多く残る木々、その隙間から差す陽光があたたか。

ふと目に入った小さなカフェの看板。「珈琲と本、秋の香り」。思わず立ち寄ることに。
店内は木の香りが漂い、柔らかな光。
ゆっくりと線の細いカップで淹れられた珈琲をいただきながら、本棚の本を手に取る時間が、なんとも贅沢に感じられました。

午後 — 芋栗スイーツと季節の味わい

昼下がりには、少し華やかな甘味を求めて人気の甘味処へ。
この時期、秋限定スイーツがちらほら登場していて、見ているだけでわくわくします。

例えば、和カフェ「季の音」では、栗のアイスや渋皮栗、小豆、芋ようかんを使った「秋パフェ」が季節限定メニューとして用意されています。
栗や芋といった秋の味覚と、抹茶やほうじ茶の風味が重なり合った一品。甘さは控えめに、大人の味わいです。

また、河原町あたりでは「秋スイーツ特集」で、栗や無花果、かぼちゃを使ったパフェやティーセットが各カフェで登場しているという情報も。

私はその中のひとつ、「栗とほうじ茶のパフェ」を選び、栗のコクとほうじ茶の香ばしさの組み合わせを楽しみました。秋風を感じながら、冷たいスイーツを味わう瞬間は至福です。

夕暮れ — 川風とカフェテラスの時間

夕方になると、鴨川沿いに足を向けました。
川床の灯りが少しずつ灯りはじめ、川風が心地よく吹き抜けます。
近くのテラス席のあるカフェで、温かいお茶と季節の和菓子を。
栗の練り切りや、芋蒸し羊羹など、ほっとする甘みが口の中に広がります。

街のあかりが灯り出す頃、空が茜色に染まり、秋の気配が深まります。
そんな景色を眺めながら、今日の巡りを振り返る時間が好きです。

日記風まとめ — 秋深まる前の旅

夏の後半の名残と、秋の訪れが一緒に感じられるこの季節は、感覚がとても敏感になっている気がします。

甘味は、冷たさと温かさ、コクと香りのバランスが絶妙になってきて、選ぶ楽しみも増えます。

カフェの空間、通りすがる風、使われている素材たち…どれもが「今このときらしさ」を感じさせてくれます。

これからもっと秋が深まると、紅葉や温かい飲み物、秋の食材を使ったスイーツと出会うことが増えるでしょう。
また、そんな季節の京都を少しずつ綴っていきますね。