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やいやい、来てくれたかい。
今日話すのはな、ワシが「穴があったら棺桶に入りたい…」と本気で思うた、恥ずかし〜い出来事や。

あれは、隣町のご近所さんが亡くなったときのことじゃった。
まぁ、そのおばあちゃんも90超えで、「大往生だったねぇ」っちゅう話になっとってな。
「おせんさんも来てな」言われて、お香典持って行ったわけよ。

葬儀場の静けさがワシを襲う
その日は朝から寒くてなぁ、仏間の中はストーブひとつでちょっと肌寒い。
しかも、前の晩から眠れず、朝ごはんもろくに食べとらんかったもんで、読経が始まって数分、ワシの瞼がトロ〜ン、トロ〜ン…。

「…チーン…」と鐘の音が響いた瞬間よ。
ワシ、座布団の上で舟こいどって、ついにコックリいったんや…。

そして、やっちまった寝言
その瞬間、仏壇に向かって静まり返ってる中で、ワシの口から…

「あ〜もう、漬物食いたいわぁ〜…」

って寝言が、はっきり、通る声で出たんよ！！

その場、数秒沈黙。そんで、隣のばあちゃんが「プッ」と吹き出して、前列の坊さんの肩が微妙に揺れとる！

わたしゃその声で目ぇ覚めて、「えっ？今なんて？？」って思ったときにはもう遅い。
まさに、仏の前で“食い意地の寝言”。これはほんまに、恥ずかしいったらありゃせん！

火葬場でもネタにされる始末
その後、火葬場へ移動して、みんなでお骨拾うときにも、町内のおじさんに「おせんさん、今日の漬物は何漬け？」とか言われて、もう赤面よ。

でもな、ふと気づいたんよ。
笑ってるみんなの顔見たら、悲しい中にも「くすっ」とする空気が流れてて、
「ワシの寝言も、故人が笑ろうてるかもしれんなぁ」って、そう思えたんよ。

今日の教訓
お葬式でも、たまには笑いがあってもええ。
涙と笑いは、どっちも“生きてる証”やからなぁ。
でも、寝るんはほどほどに。次からはせめて、漬物以外の夢を見るように気ぃつけますわ（笑）

また聞いておくんなましな〜。
次は「テレビショッピングで大損した話」でも語ろかのう。

読んでくれてありがとさんな。