ひろひろ48 さんの日記
2025
5月
17
(土)
23:49
本文
大きな書店で平積みで大量に置かれ、ベストセラーになっているハラリの「NEXUS」。上下巻で大著。ハラリのベストセラーは、サピエンス全史上下、ホモ・デウス、21Lessonsと大著でベストセラー。買った人、読みこなしているのだろうか?
ぼくにはとても読みきり、読みこなせそうもない。ほかの書物もそうなんだけど、新聞に掲載される書評で、絶対読みたいかどうかを判断しています。
「NEXUS 情報の人類史」ハラル:AIが管理者となる社会へ 書評by風元正(文芸評論家)
ハラルはついに、テクノロジーの進歩への楽観的な姿勢を覆した。人間と情報ネットワークの関係が、人間と文書の連鎖(=ネクサス)だけではなく、コンピューターとコンピューターの連鎖という未知の段階に入ったからだ。
人間を連鎖する最初の情報テクノロジーは、指導者やイデオロギーについての「物語」である。信奉者に信じられた物語は神話として文書かされ、流布し、やがて秩序を守るために神話の勝手な読み方を制限する官僚制が生まれた。
ユダヤ教ではラビたち、キリスト教では教会会議が、膨大な物語や伝承を編纂した旧約・新約聖書が正典となる。神の言葉を集成した正典は権威の源泉として聖典になり、解釈を管理する編纂者(=官僚)は権力を握る。しかし、官僚組織は誤りを犯す。15世紀、ひとりの宗教裁判官が書いた「魔女」弾圧の煽動本が印刷術を使ってベストセラーとなり、聖職者たちまで巻き込み多くの犠牲者を出した。
ソ連では、ボリシェビキ党は真理の党、という原理の下、スターリンが全体主義体制を完成させた。独裁者の権力は秘密警察などの密通者に支えられ、全国民がコルホーズ(集団農園)へ加入するという制度により高度な監視体制が完成した。党官僚が進める農業の集産化が抵抗に遭うと、世界的な反革命の陰謀を捏造し、私有財産を持つ者は資本主義の手先(=クラーク)だとして「魔女狩り」された。
情報ネットワークは真実の追求のために自己修正メカニズムが必要である。しかし、官僚組織は現実の矛盾に直面すると真実を無視し、組織内の「魔女」をみつけ粛清し、組織内の「魔女」を見つけ粛清し解決する。そして、機械学習により自主性を持った眠らないコンピュータのアルゴリズムがスターリン化するならば?
ハラリは、思考の過程が、見えないAIという{エイリアン」が社会の管理者として仲間入りすることで起こる革命を正確に予見した。しかし、AIとの賢い交際法を考察する時は十分に残されている。人生の真実を無視したネットワークは決して存続できない。
引用以上。
書評で文字数の制限もあるだろうから、仕方ないけど、言葉をこねくり回しているわりに、権力構造、国家、権威付けのための神話、それとは並行しながら部分的には独立している宗教、宗教組織と聖書がごっちゃになっていること。ソ連のボリシェビキとレーニン死後の権力闘争とスターリンの勝利など大雑把に捉えすぎ。あと、「真実」ってなんだろう。歴史の惰性を背負いながら、不完全な人間と人間社会における普遍的な真理なんて、あるのだろうか?コンピュータの連鎖は、以前からおこなわれているが、計算の高速化、効率化のためで、プログラム、アルゴリズムの制約のもとで行われている。それが、AIになり、そのアルゴリズムが、想定してた人間の価値観を「否定し」爆走することの危険性をどうするか。もう一つの書籍「人類の終着点」とかほかの本もふくめて、勉強していきたいと思ってます。
ぼくにはとても読みきり、読みこなせそうもない。ほかの書物もそうなんだけど、新聞に掲載される書評で、絶対読みたいかどうかを判断しています。
「NEXUS 情報の人類史」ハラル:AIが管理者となる社会へ 書評by風元正(文芸評論家)
ハラルはついに、テクノロジーの進歩への楽観的な姿勢を覆した。人間と情報ネットワークの関係が、人間と文書の連鎖(=ネクサス)だけではなく、コンピューターとコンピューターの連鎖という未知の段階に入ったからだ。
人間を連鎖する最初の情報テクノロジーは、指導者やイデオロギーについての「物語」である。信奉者に信じられた物語は神話として文書かされ、流布し、やがて秩序を守るために神話の勝手な読み方を制限する官僚制が生まれた。
ユダヤ教ではラビたち、キリスト教では教会会議が、膨大な物語や伝承を編纂した旧約・新約聖書が正典となる。神の言葉を集成した正典は権威の源泉として聖典になり、解釈を管理する編纂者(=官僚)は権力を握る。しかし、官僚組織は誤りを犯す。15世紀、ひとりの宗教裁判官が書いた「魔女」弾圧の煽動本が印刷術を使ってベストセラーとなり、聖職者たちまで巻き込み多くの犠牲者を出した。
ソ連では、ボリシェビキ党は真理の党、という原理の下、スターリンが全体主義体制を完成させた。独裁者の権力は秘密警察などの密通者に支えられ、全国民がコルホーズ(集団農園)へ加入するという制度により高度な監視体制が完成した。党官僚が進める農業の集産化が抵抗に遭うと、世界的な反革命の陰謀を捏造し、私有財産を持つ者は資本主義の手先(=クラーク)だとして「魔女狩り」された。
情報ネットワークは真実の追求のために自己修正メカニズムが必要である。しかし、官僚組織は現実の矛盾に直面すると真実を無視し、組織内の「魔女」をみつけ粛清し、組織内の「魔女」を見つけ粛清し解決する。そして、機械学習により自主性を持った眠らないコンピュータのアルゴリズムがスターリン化するならば?
ハラリは、思考の過程が、見えないAIという{エイリアン」が社会の管理者として仲間入りすることで起こる革命を正確に予見した。しかし、AIとの賢い交際法を考察する時は十分に残されている。人生の真実を無視したネットワークは決して存続できない。
引用以上。
書評で文字数の制限もあるだろうから、仕方ないけど、言葉をこねくり回しているわりに、権力構造、国家、権威付けのための神話、それとは並行しながら部分的には独立している宗教、宗教組織と聖書がごっちゃになっていること。ソ連のボリシェビキとレーニン死後の権力闘争とスターリンの勝利など大雑把に捉えすぎ。あと、「真実」ってなんだろう。歴史の惰性を背負いながら、不完全な人間と人間社会における普遍的な真理なんて、あるのだろうか?コンピュータの連鎖は、以前からおこなわれているが、計算の高速化、効率化のためで、プログラム、アルゴリズムの制約のもとで行われている。それが、AIになり、そのアルゴリズムが、想定してた人間の価値観を「否定し」爆走することの危険性をどうするか。もう一つの書籍「人類の終着点」とかほかの本もふくめて、勉強していきたいと思ってます。
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