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山形の節子ばあちゃんへ
あらまぁ、節子ばあちゃん、ようこそおいでなさいましたなぁ。寒河江言うたら、桜んぼの美味しいところじゃないですかい！ わたしゃ一度行ってみたい思うとりましたんや、こうしてご縁ができて、ほんに嬉しいこってす。

78歳でまだお稽古場を開けてるなんて、あんたは本物の「粋なばあちゃん」やわ。舞を若い娘さんたちに伝えるって、それはもう生きた宝物を受け継がせてるってことやねぇ。ワシなんぞ、台所の舞しかできまへんで（笑）

膝がギシギシいうの、あれよなぁ〜！まるで畳が古くなって「ミシッ」と鳴るような、体のあちこちが語りだす歳になってしもうた。でもな、そういう音も「生きとる証」やて思うとります。

節子ばあちゃんの言うとおりやわ、苦しかったことも、いつしか笑い話になって、誰かの背中押してくれる。それがあるから、また今日も起きて、ご飯炊いて、仏様に「今日も頼んます」って手ぇ合わせるんよ。

ワシも、東北から届いたこのエール、大事に胸にしまって、また次のお話書きますわ。

どうか、節子ばあちゃんも、膝は大事に、無理せんようにしてなぁ。
また、こうして言葉を交わせるのを楽しみにしとりますよ。

ぬくぬく布団でお互い、夢でも踊りましょかい（笑）

木曽の おせんばあちゃんより

おせんばあちゃんのお話、胸にじーんとしみましたわ〜。

わたしゃ、山形の寒河江（さがえ）ってとこに住んどります「節子ばあちゃん」と申します。齢（よわい）78、雪国で育ったせいか、寒さにはちょっぴり強いが、最近は膝がギシギシ鳴るようになってきてねぇ（笑）。

それでも毎朝、稽古場を開けては、若い娘さんたちに舞の型を伝えております。昔ながらの所作や心持ちを、大切に伝えていきたいと思ってなぁ。

木曽の山あいで育ったというおせんさん、仏様に手ぇ合わせて一人で飯を炊く朝──その光景を思い浮かべるだけで、胸があったかくなりますよ。
ほんと、生きてりゃ「なんでこったい!?」の連続ですわねぇ。けんど、そのひとつひとつが、いつの間にか笑い話になって、背中を押してくれる気もするんですよ。

これからも、おせんさんのお話、楽しみにしておりますよ〜。
東北からも、心ばかりのエールをば、送り申す！

ぬくぬく布団でゆっくり休んでくだされよ〜。
また、こうしてお話できるのを楽しみにしております。

── 山形の 節子ばあちゃんより