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　NHKの「歴史探偵」という番組で謙信を取り上げていた。その中で謙信と信長の、実際には柴田勝家との戦いだが、七尾城攻防について、謙信は千艘にも及ぶ艦船を湾に展開して威圧したという。その結果、城内で内紛が起き降伏。勢いに乗った謙信は進軍。そうとは知らない勝家軍は手取川を渡った所で落城の報告を知ったが、まさか謙信が進軍しているとは知らず帰途につく。結果的には退却する兵は追われる形となり、謙信の猛攻を受けて大損害を被った。「上杉に逢うては織田も手取川 はねる謙信逃げるとぶ長（信長）」。有名な落首を歴史に残すことになる、というものであった。
　猛将、戦ばかりの男と思っていた謙信。晩年の謙信はこんな情報戦も使ったのか、と驚いた。歴史の細部は知らないことばかり。