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西武百貨店池袋本店はついにストライキに突入した。
こんな日が来るなんて「あの頃」は夢にも思わなかった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/83bc35e9df2f2d3823aa0d7e7ff59541f71150ae

昭和が終わろうとしてる頃、
アパレル営業としてこの店を担当していた。
ピークを過ぎ、落ち目だったうちの会社は退店の憂き目を避けるべく、必死に西武に媚びていた。営業は百貨店の労働力として借り出され、販売応援に売場模様替えのための残業を、自社の仕事と並行してこなす日々。
力仕事の多い残業はダメダメぶりを発揮したが(当たり前だ。力仕事向きじゃないんだよ )販売員としては気に入られ、書き入れ時の土日はよく売場に立たされた。代休なんて取ったら自社での仕事ができないから休みほとんどなし。

当時の西武は黄金期で、ライオンズもリーグ最多優勝記録更新中だった。優勝が決まればただちに売場応援の召集がかかるので、自宅待機。ケータイなんかない時代だからね。

とにかく疲れて、よく山手線ぐるぐるしながら仮眠を取っていた。
若かったからそれでも生きていたのだろう。

自分の会社は残業代は出ないし、もちろん西武からも一銭も出ない。取引先社員は無料の労働力。

あ、一度だけライオンズセールの売り上げがあまりにもよかったので大入り袋が出た！

大盤振る舞いの1000円

今、思うと自社も西武もブラックだった。
若き女性営業とおだてられ、馬車馬のように働いた。
売場マネジャーから
「ライオンズ戦観戦に来てビール飲んじゃったから営業車で迎えに来て」とやわらかく「命令」されたこともある。
ペーパードライバーだって言ってるだろ！
係長には夜中までの残業の後「サンシャインプリンスに泊まろう。もう電車ないだろ？」と耳元で囁かれ、ダッシュで終電に飛び乗った。

それでも、あの日々があって今がある。

ストライキの行方を見守ろう。