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私も含め、「おばさん」と括られる人たちは独特の世界観で生きていることがある。
自分の身内や友達に親切にすることで自己肯定感を得ている、みたいな。

買い物帰りに始発バス待ちの列に並んだ。15番目くらいだろうか。やっかいなことに同じマンションに住む、苦手なおばさんがすぐ前だったので内心ちっ！と舌打ち。

「theおばさん」という感じの人で年は私とそう変わらないらしいけど私を小娘扱いして上からものを言う。　
このおばさん、知り合いが小走りで最後尾についたのに気づき、手招きして自分の後ろ、つまり私の前に入れようとした。「友達だからいいでしょ？」「困ります」咄嗟に思い切りぶっきらぼうな言葉が出た。固まるおばさんと気まずそうに後尾に戻る友だち。

「意地悪ね」と言われたので「割り込まれると座れるはずだった人が座れなくなったりしますから」
睨みつけられたのでしらっと無表情を作った。ほんとは睨みかえして「アンタの友だちだからって他の人にはそんなの関係ないでしょ」と言いたかった

この人は世話好きで社交的。役員などもたびたびやっている。仲良しになると親切だからけっこう人気あるかも。
でも自分の身内、友だちとそれ以外をあからさまに区別する。意地悪認定の私はこれからはあいさつもされないだろう。別にいいけどさ

中年以降の女性の世界ってこういう人間関係が多い気がする。
自分を中心とした世界が上手く回ればそれでいい。
自分側じゃない人は知ったことじゃない。
ならずもの国家の縮図みたい。