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初恋って、、いつのころだったのか、、はっきり意識していない。大恋愛があったのかさえ。小学校から中学校のときは、いいなぁって憧れ、片思いの同級生はいたが、それだけのこと。遊びと、遊びといっても、夏休みには毎日海に泳ぎに行ったり、近所の同じくらいの子どもたちと郊外の畑や、公園で竹とか枝で秘密基地をつくったり、春はつくしんぼをとったり、とそんな遊びと、勉強と部活くらい。なんとも昔はのんびり生きていた。家で、まだテレビもなくラジオを聞いていたり、家電が入ったころは、ラジオの電リクで、リクエストがかかったらやったぁーみたいな。
高専にいってたころは、まわりはほぼ男子生徒ばかりで、恋愛も片思いもなし。部活で他校との交流があったとき、知合った女子高生と美術展にいったくらいで、恋にも発展せず。。学校の授業で忙しく、出合いの機会もなく２０歳で卒業、就職で東京に。
中１、中２までは、成績は７００人中かな１００番くらいをいったりきたり。なぜか？中２の３学期から急に成績がよくなって、自分では点数があがったわけでもなく、他の人が下がっていった感じで、期末テストなどで成績が貼り出されたとき、ちょっと目立ってきた。あとは、お笑いが好きで、小学校のころからよくふざけていて、関西ではいちびりとか、おっちょこちょいといわれていて、すこし目立っていたらしいが、背が低く、運動もだめで、男子生徒としては人気は、いまいち。恋が芽生えるわけがない。
就職してからも、仕事をはやく覚えたく、恋愛とは縁がなかったかな。淡い片思いみたいなのは、すこしあったけど。とにかく仕事と労働組合運動に明け暮れ、一生懸命本を読んでた。
今年の年賀状で、今年こそ久々に同窓会をしようと連絡はあった。クラスメイトに会えるかな？むかし近所に住んでて仲の良かったかわいくてちょっと好きだった人は、何年も前に亡くなってしまった。もうひとり憧れてた人はほとんど同窓会に出てきていないので、会いたいけど、会えるかな？
数日前の朝刊の読者投稿「あけくれ」のコラムから、若いころの恋人の思い出。真剣に愛し合ってたのかなぁ。。
「お墓参り」：平田　初枝さん（７５）
先日お墓参りに行った。５０年前に別れた彼。その後一度も会わず１２年前に亡くなったことを知り、それから毎年命日にお墓を訪れている。
自宅から電車を乗り継ぎ２時間。駅から歩いて墓地の管理事務所に着く。バケツとヒシャクを借り、山の一番上にある墓地まで息を切らせ、時々休みながら上がっていく。下の区画には新しい墓地が目立つ。それに引きかえ山の上は歯が抜けたように更地がある。
この坂道、いつまで来ることができるだろう。墓の前に立ち彼と語らう。「私のお墓の前で、泣かないでください。そこに私はいません、眠ってなんかいません」。彼の声が聞こえたような気がした。
そうだ、無理をしなくてもいい。彼は私のそばに、私の内に、いつも共にいる。そう考えたら気が楽になった。
「でも、たまにはここに来るといいよ。日々の喧噪から離れ、ゆっくりしていくといい」と彼の声が響いた。
帰りは足取りも軽く山を下り、駅に向かった。
＜引用以上＞
彼は大切な人だったのだろうね、いまも大切な人かな。
５０年前、いろいろあって、別れざるを得なかったのだろうね。亡くなった彼が、いつも共にいる、、と思えるんだね。