ひろひろ48 さんの日記
2022
5月
15
(日)
18:53
本文
もうずいぶん前に亡くなった(1994年らしい)、飲んだくれの作家、チャールズ・ブコウスキー。映画化もされた「町でいちばんの美女」は、とても素敵で泣けるすばらしい短編。
さひさびに新聞のコラムで、その名前と出会ったので、紹介します。
コラム「大波小波」声高に嘘をつく:by 与太郎
港湾労働者で在野の哲学者エリック・ホッファーは、「われわれは自分自身に嘘をつくとき、もっとも声高に嘘をつく」と言った。
彼と同様、移民系の親をもち、自分から逃げるような孤独を抱え、職を転々としながら詩や小説を書いたのがチャールズ・ブコウスキーだ。ふたりともいまなお根強い人気を博している理由は、正統から外れた異端者だからか。ブコウスキーは飲む、打つ、買うの自堕落な生活を送り、わが身を裂いた文学を築いた。このたび「書こうとするな、ただ書け」(青土社)という書簡集が出たが、編集者に自作のモチーフを声高に述べ、原稿を売り込む姿勢は、エナジーに溢れている。
ホッファーの指摘のように、自分が自分に嘘をつき、虚構を作り上げ、大きな声で偽りを開陳するのが文学である。日本の私小説作家も嘘を生きる人物が多いが、無頼を気取ろ偉ぶる姿勢はいただけない。ブコウスキーは乙にすまさず激しい言葉で「ただ書くこと」のみが自分の嘘だと言ってるように思える。
さていま、格差のなかでの落ちこぼれ、弱者の声を発し、暴れまくる破天荒な文学がもっと登場すべきだ。西村賢太亡き後、大声で自身に嘘をつき、かつ虚栄心のない作家こそが出現してほしいのだ。
<引用以上>
破天荒に自分をさらけ出し、虚構の作文を発するかぁ、、むつかしいね、いまの男には。歌手でいうと忌野清志郎かなぁ??
いま、読み始めた「娼婦の本棚」の作家鈴木涼美は、かなりいけてる。いい文章、いい言葉を持ってる。
さひさびに新聞のコラムで、その名前と出会ったので、紹介します。
コラム「大波小波」声高に嘘をつく:by 与太郎
港湾労働者で在野の哲学者エリック・ホッファーは、「われわれは自分自身に嘘をつくとき、もっとも声高に嘘をつく」と言った。
彼と同様、移民系の親をもち、自分から逃げるような孤独を抱え、職を転々としながら詩や小説を書いたのがチャールズ・ブコウスキーだ。ふたりともいまなお根強い人気を博している理由は、正統から外れた異端者だからか。ブコウスキーは飲む、打つ、買うの自堕落な生活を送り、わが身を裂いた文学を築いた。このたび「書こうとするな、ただ書け」(青土社)という書簡集が出たが、編集者に自作のモチーフを声高に述べ、原稿を売り込む姿勢は、エナジーに溢れている。
ホッファーの指摘のように、自分が自分に嘘をつき、虚構を作り上げ、大きな声で偽りを開陳するのが文学である。日本の私小説作家も嘘を生きる人物が多いが、無頼を気取ろ偉ぶる姿勢はいただけない。ブコウスキーは乙にすまさず激しい言葉で「ただ書くこと」のみが自分の嘘だと言ってるように思える。
さていま、格差のなかでの落ちこぼれ、弱者の声を発し、暴れまくる破天荒な文学がもっと登場すべきだ。西村賢太亡き後、大声で自身に嘘をつき、かつ虚栄心のない作家こそが出現してほしいのだ。
<引用以上>
破天荒に自分をさらけ出し、虚構の作文を発するかぁ、、むつかしいね、いまの男には。歌手でいうと忌野清志郎かなぁ??
いま、読み始めた「娼婦の本棚」の作家鈴木涼美は、かなりいけてる。いい文章、いい言葉を持ってる。
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