freescaleII さんの日記
2022
5月
10
(火)
21:01
本文
昨日ネット記事を読んでいたら、おかしなことに気が付きました。
京都新聞と琉球新報:
「ドイツ首相「二度と戦争せず」
ウクライナ支援に制限も」
そして「「ウクライナからの軍事支援などの要求を全てのむつもりはない」と書かれています。
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1513905.html
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/785494
どちらも共同通信がソースなのでそちらを見てみたら
https://nordot.app/896164588114886656?c=39546741839462401
たしかにそう書いてあります。
【ベルリン共同】ドイツのショルツ首相は、第2次大戦の欧州での戦いが終結して77年を迎えた8日、異例のテレビ演説をし「二度と戦争はしない」と訴えた。ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻により「欧州で戦争を再び引き起こした」と非難。ウクライナへの連帯を強調する一方、ウクライナからの軍事支援などの要求を全てのむつもりはないとの姿勢も示した。
ショルツ氏は「ドイツ人は人道に対する罪を犯した」と過去の戦争を振り返り、教訓として「二度と戦争はしない。二度と大量虐殺はしない。二度と専制政治はしない」と強調。自国や同盟国に害を及ぼすなどの決断はしないと言明した。
なんかおかしくないですか。だって最近までのドイツ政府のロシア寄り政策と煮え切らないウクライナ支援で関係がギクシャクしていました。そして重火器の支援決断でようやく水に流すことになったばかりなのに、なんで冷や水をかけるような言葉を使うのかな
と思いました。そこで時事通信のほうも見てみました。
【ベルリン時事】ドイツのショルツ首相は、ナチスの連合国への降伏により欧州で第2次大戦が終結してから77年を迎えた8日、テレビ演説を行った。ショルツ氏は「プーチン(ロシア大統領)はこの戦争に勝利しないだろう」と述べ、ウクライナ侵攻は失敗に終わると強調。兵器供与などを通じ、ウクライナ支援を続けると表明した。
第2次大戦の「悪」再来 ウクライナ大統領
ショルツ氏は、「ロシアとウクライナはかつてドイツの殺人的なナチズム打倒のため、多大な犠牲を払って共に戦った」と指摘。それにもかかわらず、プーチン氏は77年後にウクライナとの戦争を始め、第2次大戦時の「ナチとの戦い」と同一視しようとしており、「歴史の歪曲(わいきょく)で恥ずべきことだ」と糾弾した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022050900150&g=int
だいぶ違った表現ですね。
放送は聞いていましたが
「ウクライナ支援に制限も」Die Einschränkung (制限)とか言っていません。
ショルツ氏の言葉が聞き取りにくいので、念の為新聞記事で確認してみたら 「Dann greift Scholz den aktuellen Streit über diese Waffenlieferungen auf. Er fordert dazu auf, diese Diskussion, die er als "gut und legitim" bezeichnet, mit Respekt und gegenseitiger Achtung zu führen. "Wir werden aber nicht alles tun, was der eine oder die andere gerade fordert", sagt er. 」
前に「, die er als "gut und legitim" bezeichnet, mit Respekt und gegenseitiger Achtung zu führen.」
ウクライナに対する武器の供給は合法で正しく、お互いの敬意と尊重を持って行う。と言っています。
そして、
"Wir werden aber nicht alles tun, was der eine oder die andere gerade fordert"
で「しかし、我々はなんらかの要求されたすべてをすることはない」ですが。
「ウクライナからの軍事支援などの要求を全てのむつもりはない」なんて上から目線のニュアンスでは言っていないのです。
微妙なところですが、第一党で中道左派である社会民主党には伝統的に親ソ連派極左がおり、その辺りの反対意見を満足させる為にウクライナにも釘を刺したつもりで付け足した句でしょうが、訳すときに他の文を端折ってしまうと何となく違ったニュアンスになります。
共同はドイツの平和主義を”強調”するためにそういう表現にしたのかも知れません。
しかしウクライナは強大な侵略者に対して必死に戦っている当時国です。あの武器もこの武器も欲しいのは当然ですので、他人目線の平和主義で釘を刺したところでねぇ。溺れる者藁をも掴むですから。
京都新聞と琉球新報:
「ドイツ首相「二度と戦争せず」
ウクライナ支援に制限も」
そして「「ウクライナからの軍事支援などの要求を全てのむつもりはない」と書かれています。
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1513905.html
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/785494
どちらも共同通信がソースなのでそちらを見てみたら
https://nordot.app/896164588114886656?c=39546741839462401
たしかにそう書いてあります。
【ベルリン共同】ドイツのショルツ首相は、第2次大戦の欧州での戦いが終結して77年を迎えた8日、異例のテレビ演説をし「二度と戦争はしない」と訴えた。ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻により「欧州で戦争を再び引き起こした」と非難。ウクライナへの連帯を強調する一方、ウクライナからの軍事支援などの要求を全てのむつもりはないとの姿勢も示した。
ショルツ氏は「ドイツ人は人道に対する罪を犯した」と過去の戦争を振り返り、教訓として「二度と戦争はしない。二度と大量虐殺はしない。二度と専制政治はしない」と強調。自国や同盟国に害を及ぼすなどの決断はしないと言明した。
なんかおかしくないですか。だって最近までのドイツ政府のロシア寄り政策と煮え切らないウクライナ支援で関係がギクシャクしていました。そして重火器の支援決断でようやく水に流すことになったばかりなのに、なんで冷や水をかけるような言葉を使うのかな
と思いました。そこで時事通信のほうも見てみました。
【ベルリン時事】ドイツのショルツ首相は、ナチスの連合国への降伏により欧州で第2次大戦が終結してから77年を迎えた8日、テレビ演説を行った。ショルツ氏は「プーチン(ロシア大統領)はこの戦争に勝利しないだろう」と述べ、ウクライナ侵攻は失敗に終わると強調。兵器供与などを通じ、ウクライナ支援を続けると表明した。
第2次大戦の「悪」再来 ウクライナ大統領
ショルツ氏は、「ロシアとウクライナはかつてドイツの殺人的なナチズム打倒のため、多大な犠牲を払って共に戦った」と指摘。それにもかかわらず、プーチン氏は77年後にウクライナとの戦争を始め、第2次大戦時の「ナチとの戦い」と同一視しようとしており、「歴史の歪曲(わいきょく)で恥ずべきことだ」と糾弾した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022050900150&g=int
だいぶ違った表現ですね。
放送は聞いていましたが
「ウクライナ支援に制限も」Die Einschränkung (制限)とか言っていません。
ショルツ氏の言葉が聞き取りにくいので、念の為新聞記事で確認してみたら 「Dann greift Scholz den aktuellen Streit über diese Waffenlieferungen auf. Er fordert dazu auf, diese Diskussion, die er als "gut und legitim" bezeichnet, mit Respekt und gegenseitiger Achtung zu führen. "Wir werden aber nicht alles tun, was der eine oder die andere gerade fordert", sagt er. 」
前に「, die er als "gut und legitim" bezeichnet, mit Respekt und gegenseitiger Achtung zu führen.」
ウクライナに対する武器の供給は合法で正しく、お互いの敬意と尊重を持って行う。と言っています。
そして、
"Wir werden aber nicht alles tun, was der eine oder die andere gerade fordert"
で「しかし、我々はなんらかの要求されたすべてをすることはない」ですが。
「ウクライナからの軍事支援などの要求を全てのむつもりはない」なんて上から目線のニュアンスでは言っていないのです。
微妙なところですが、第一党で中道左派である社会民主党には伝統的に親ソ連派極左がおり、その辺りの反対意見を満足させる為にウクライナにも釘を刺したつもりで付け足した句でしょうが、訳すときに他の文を端折ってしまうと何となく違ったニュアンスになります。
共同はドイツの平和主義を”強調”するためにそういう表現にしたのかも知れません。
しかしウクライナは強大な侵略者に対して必死に戦っている当時国です。あの武器もこの武器も欲しいのは当然ですので、他人目線の平和主義で釘を刺したところでねぇ。溺れる者藁をも掴むですから。
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