ひろひろ48 さんの日記
2022
5月
4
(水)
20:12
本文
かつては、シティーライフともてはやされ、オシャレでカッコいいとされてたが、地球環境問題、貧困格差問題、難民問題と多くは南北問題であり、資本主義の限界によるものだとはっきりしてきている。はっきりしているのだけれど、生活、行きていくベースになっており、その上での政治があるから、どうすれば変えていけるのかは、いまだに正解は見つからない。
そんな中で、日常を生き、普通に生活をするところで、出会いがあり、小さな社会がある。そこでの出会いと別れは、バジルペーストのような味がするのか?
今朝の新聞の投稿のコラム「あけくれ」から:
バジルペースト by 田島裕子さん(63才、埼玉県小鹿野町)
ある作陶家が作ったバジルペーストをもらった。
バジルの葉を丁寧にすりつぶして、オリーブ油やニンニクなどを加え味をととのえる。ガラス瓶に入ったその上部はオリーブ油に覆われて、青味がかった濃いい緑をしていた。少し深くすくうと、今度は淡い爽やかな緑色になる。春の山の色だ。作陶家の織部焼の皿に盛りつけると、なかなか映えて料理上手に見えた。パンにぬって食べると、ぜいたくな気分になり、パスタに絡めるとレストランの一皿のようになった。
彼は畑を耕し、山の中に自分で家も建てた。自然を愛した。家の二階は広くて展覧会やコンサート、朗読会などのイベントにもってこいだった。人が集まった。大きな窓から心地よい風が入り良い演出をしていた。
夢のようだった。
バジルペーストはもう食べられない。彼は、春を見ずして逝ってしまった。
彼の織部の皿は、そこが濃い緑で縁にかけて淡く変化している。この綾部に何をのせたら良いのだろう。
<引用以上>
なんとも、美しいくやさしい光景だろう。それを詩のような文章で表している。こういう風に思い出してくれたら、うれしいかな。先日、85才で亡くなられた山梨の北杜市に作った「八ヶ岳倶楽部」を終の棲家にした俳優の柳生博さんをだぶらせてしまった。
そんな中で、日常を生き、普通に生活をするところで、出会いがあり、小さな社会がある。そこでの出会いと別れは、バジルペーストのような味がするのか?
今朝の新聞の投稿のコラム「あけくれ」から:
バジルペースト by 田島裕子さん(63才、埼玉県小鹿野町)
ある作陶家が作ったバジルペーストをもらった。
バジルの葉を丁寧にすりつぶして、オリーブ油やニンニクなどを加え味をととのえる。ガラス瓶に入ったその上部はオリーブ油に覆われて、青味がかった濃いい緑をしていた。少し深くすくうと、今度は淡い爽やかな緑色になる。春の山の色だ。作陶家の織部焼の皿に盛りつけると、なかなか映えて料理上手に見えた。パンにぬって食べると、ぜいたくな気分になり、パスタに絡めるとレストランの一皿のようになった。
彼は畑を耕し、山の中に自分で家も建てた。自然を愛した。家の二階は広くて展覧会やコンサート、朗読会などのイベントにもってこいだった。人が集まった。大きな窓から心地よい風が入り良い演出をしていた。
夢のようだった。
バジルペーストはもう食べられない。彼は、春を見ずして逝ってしまった。
彼の織部の皿は、そこが濃い緑で縁にかけて淡く変化している。この綾部に何をのせたら良いのだろう。
<引用以上>
なんとも、美しいくやさしい光景だろう。それを詩のような文章で表している。こういう風に思い出してくれたら、うれしいかな。先日、85才で亡くなられた山梨の北杜市に作った「八ヶ岳倶楽部」を終の棲家にした俳優の柳生博さんをだぶらせてしまった。
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