freescaleII さんの日記
2022
4月
23
(土)
09:34
本文
皆さん記憶に有りますか。
「社会主義諸国に対する資本主義諸国からの、戦略物資・技術の輸出を統制するために一九四九年に設けられた協定機関。アイルランドを除く北大西洋条約機構(NATO)加盟国と日本・オーストラリアの計一七か国が加入。本部パリ。ソ連崩壊により、一九九四年解体。」
の事です。
あの頃我々も電子部品の輸出規制で大変でした。インテルのベストセラーとも言えるi8080やi8085プロセッサーが民生用の機器にも普通に搭載されていた頃です。とにかく東側に渡ってはいけないというので、我々の会社でも廃棄物には特に注意が必要でした。
不良だった電子基板も破壊廃棄を行っていました。
有名な話では東芝機械製の加工機械がソビエトに渡っていたという事ですね。
COCOMの解体後、重要な戦略物資や技術がロシア、中国に渡ってしまいました。ご存じの通り、先端技術は諸刃の剣です。民生用に使えば有用ですが、あの国々はさっそく軍事に応用することを始めました。
それが今は西側に対する大きな脅威となっています。
私自身、大量破壊戦略物資にあたるかも知れない電子機器を扱っていますので細心の注意を払っています。民生と軍事に応用できる機器、物資を(Dual Use)として輸出先を調べますが、冷戦が終わってから禁輸国はイラン、イラク、リビア、シリア、北朝鮮等に狭められてきました。
話は変わりますが、第一次イラク戦争の後の話です。知人が海外出張から戻ると、家宅捜査が有りました。理由はその知人の会社との取引先が、イラクに機材を流したという嫌疑がかかり、私の知人の会社も取引会社として調べ上げられました。
嫌疑はですね、イラクにドイツ製ビール醸造装置をオランダ経由で売ったという事です。幸い知人の会社は無関係というのが判明し事なきを得ましたが。
何故ドイツ製ビール醸造装置(偽装)が毒ガス兵器製造に必要だったかと申しますと、イラクの毒ガス兵器工場の装置は質が悪く、化学者たちが事故で次々に犠牲になってしまったのだそうです。
そこで外国製の安全な装置が必要となったそうです。つまり偽装輸出ですね。結局その件で逮捕者が出て有罪となりました。
40年前のイラン・イラク戦争ではお互いに投下しあいました。そしてフセインはクルド人に対しても毒ガス兵器を使用し沢山の人の命を奪いました。
これだけでもフセインは無実の罪で処刑されたわけでは有りませんね。
そしてイラクのクウエート侵攻の際に撃ち込まれたカチューシャ・ロケット(ソビエト製)ですが、元々の命中率は甚だ悪いのですが、クウエートに撃ち込んだカチューシャの精度が急に上がったのです。
終戦後その精度向上の原因を調査した結果、或る部品に辿り着きました。 その部品の名前は言いませんが誘導装置の最重要部品です。
本来、この部品は禁輸となっていますが、何処から入手したという事で極秘調査が行われました。最終的に犯人は見つかり、しばらく刑務所で頭を冷やすことになりました。
私も似たような部品を扱いますが、精度が甚だ劣るので.....しかし同業者からは結構生臭い話が入ります。(笑)
「社会主義諸国に対する資本主義諸国からの、戦略物資・技術の輸出を統制するために一九四九年に設けられた協定機関。アイルランドを除く北大西洋条約機構(NATO)加盟国と日本・オーストラリアの計一七か国が加入。本部パリ。ソ連崩壊により、一九九四年解体。」
の事です。
あの頃我々も電子部品の輸出規制で大変でした。インテルのベストセラーとも言えるi8080やi8085プロセッサーが民生用の機器にも普通に搭載されていた頃です。とにかく東側に渡ってはいけないというので、我々の会社でも廃棄物には特に注意が必要でした。
不良だった電子基板も破壊廃棄を行っていました。
有名な話では東芝機械製の加工機械がソビエトに渡っていたという事ですね。
COCOMの解体後、重要な戦略物資や技術がロシア、中国に渡ってしまいました。ご存じの通り、先端技術は諸刃の剣です。民生用に使えば有用ですが、あの国々はさっそく軍事に応用することを始めました。
それが今は西側に対する大きな脅威となっています。
私自身、大量破壊戦略物資にあたるかも知れない電子機器を扱っていますので細心の注意を払っています。民生と軍事に応用できる機器、物資を(Dual Use)として輸出先を調べますが、冷戦が終わってから禁輸国はイラン、イラク、リビア、シリア、北朝鮮等に狭められてきました。
話は変わりますが、第一次イラク戦争の後の話です。知人が海外出張から戻ると、家宅捜査が有りました。理由はその知人の会社との取引先が、イラクに機材を流したという嫌疑がかかり、私の知人の会社も取引会社として調べ上げられました。
嫌疑はですね、イラクにドイツ製ビール醸造装置をオランダ経由で売ったという事です。幸い知人の会社は無関係というのが判明し事なきを得ましたが。
何故ドイツ製ビール醸造装置(偽装)が毒ガス兵器製造に必要だったかと申しますと、イラクの毒ガス兵器工場の装置は質が悪く、化学者たちが事故で次々に犠牲になってしまったのだそうです。
そこで外国製の安全な装置が必要となったそうです。つまり偽装輸出ですね。結局その件で逮捕者が出て有罪となりました。
40年前のイラン・イラク戦争ではお互いに投下しあいました。そしてフセインはクルド人に対しても毒ガス兵器を使用し沢山の人の命を奪いました。
これだけでもフセインは無実の罪で処刑されたわけでは有りませんね。
そしてイラクのクウエート侵攻の際に撃ち込まれたカチューシャ・ロケット(ソビエト製)ですが、元々の命中率は甚だ悪いのですが、クウエートに撃ち込んだカチューシャの精度が急に上がったのです。
終戦後その精度向上の原因を調査した結果、或る部品に辿り着きました。 その部品の名前は言いませんが誘導装置の最重要部品です。
本来、この部品は禁輸となっていますが、何処から入手したという事で極秘調査が行われました。最終的に犯人は見つかり、しばらく刑務所で頭を冷やすことになりました。
私も似たような部品を扱いますが、精度が甚だ劣るので.....しかし同業者からは結構生臭い話が入ります。(笑)
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