tinc さんの日記
2022
3月
23
(水)
22:49
本文
私の愛読書『ファイト・クラブ』には自分を高級なライフスタイルの奴隷であると感じた人物が非常に極端な方法でそこからの脱却を図るという一つの筋がある。
ライフスタイルは自分を表現し生かすものであると同時に、一度確立されると自分をその中に閉じ込めるものになる。初めは意味を見出して取り組んでいたことが努力を強いる義務になる。自分で選んだ仕事は食うための労役になり、好きだった人は足手まといになる。
生きるのはもっと楽しいはずじゃなかったっけ?
いつの間にかこんなことに、ではない。私は自分で選び続けてきたはずなのだ。私はいつか考えることを代価に楽をすることを買ったはずだった。与えられたのは楽ではなく、疲労と焦燥と停滞のセットだった。私が若い時分に10年間だけサラリーマンをして学んだことはたった一つ。考えることを放棄するなら、他の全ても放棄することになるということ。
今は楽しい。貧乏で病気ばかりしているけれど。
N君、思い出し給え。
君は馬鹿だが考えることを好んでいたはずだった。
格好悪くても好きなものを身に着けるという信念を持っていたはずだった。
何歳になっても夢を持っているはずだった。
何もかもから学ぼうとするはずだった。
今までできなかったと云うなら今からやり直せ。そんな半端なところで座して待っていても死はやって来ない。遠くでにやにやしながら君を見ているだけだ。
君は檻の中でへこたれているが、その檻の鍵は君の手の中にある。
ライフスタイルは自分を表現し生かすものであると同時に、一度確立されると自分をその中に閉じ込めるものになる。初めは意味を見出して取り組んでいたことが努力を強いる義務になる。自分で選んだ仕事は食うための労役になり、好きだった人は足手まといになる。
生きるのはもっと楽しいはずじゃなかったっけ?
いつの間にかこんなことに、ではない。私は自分で選び続けてきたはずなのだ。私はいつか考えることを代価に楽をすることを買ったはずだった。与えられたのは楽ではなく、疲労と焦燥と停滞のセットだった。私が若い時分に10年間だけサラリーマンをして学んだことはたった一つ。考えることを放棄するなら、他の全ても放棄することになるということ。
今は楽しい。貧乏で病気ばかりしているけれど。
N君、思い出し給え。
君は馬鹿だが考えることを好んでいたはずだった。
格好悪くても好きなものを身に着けるという信念を持っていたはずだった。
何歳になっても夢を持っているはずだった。
何もかもから学ぼうとするはずだった。
今までできなかったと云うなら今からやり直せ。そんな半端なところで座して待っていても死はやって来ない。遠くでにやにやしながら君を見ているだけだ。
君は檻の中でへこたれているが、その檻の鍵は君の手の中にある。
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