ひろひろ48 さんの日記
2022
1月
29
(土)
22:19
本文
第二次世界大戦が終わって、それほど時間も立っていない昭和の頃なら、ナチスとかヒトラーの言葉を口にすることすらはばかれたでしょう。立憲の菅元首相が、維新の元代表だった橋下氏を「ヒトラーを思い起こす」とツイッターに書いたことに、橋下氏だけでなく維新までもが激怒し、立憲に謝罪を要求している。
世界中で、いま民主主義の国よりも専制主義的、全体主義的な国が増えている状況で、あのナチス、ヒトラーを再度思い起こすことは重要かもしれない。
1914年~1918年、ヨーロッパの帝国主義の列強が植民地、自国の経済的利害の衝突で起こった第一次世界大戦。敗戦国となったドイツは莫大な戦争賠償金を負わされ、ハイパーインフレで国民はひどい生活困窮に陥った。1919年にはミュンヘンで極右の、反ユダヤ主義と、労働者、中産階級の救済を掲げ、民族主義、排外主義のドイツ労働者党が結成され、同じ年にヒトラーは入党した。ヒトラーは演説がうまく党勢を伸ばし、その党のトップになっていく。1920年に国民社会主義ドイツ労働者党(ナチス)に改称、1923年にミュンヘン一揆を起こすが失敗、ヒトラーは投獄される。ヒトラー出獄のあと25年にナチスは再建された。25年の選挙では約3万人の得票だったのが、29年には17万人、31年には80万人、33年には390万人に拡大、政権を握る。合法的に選挙で議席をとっただけでなく、突撃隊(SA)という暴力組織をもっていて、反対勢力のドイツ共産党など反対派を力でつぶしていった。政権を握ったナチスは、そのころ世界で最も民主主義的だったワイマール憲法を強権的に停止し、独裁的な第3帝国に変えていった。わずか10年くらいで民主主義的なドイツが、ナチスの独裁を許すことになってしまったのだ。今風に言うとドイツ・ファースト。
で、立憲の菅元首相と橋下氏について新聞の「本音のコラム」が、わかりやすいので、引用します:
「若いヒトラー」の矛盾:北丸雄二(ジャーナリスト)
立憲民主党の菅元首相が維新や橋下元代表の弁舌の巧みさに「ヒットラーを思い起こす」とツイートし、それに橋下さんが「ヒットラーへ重ね合わす批判は国際的にはご法度」と激怒して、維新幹部までが「立民が逃げるならば党本部に乗り込む。維新を怒らせたらどうなるか徹底的に思い知らせる」とまあ、ナチスさながらの勇ましい対応になっていますが、このネット時代、逆に橋下さん自らが09年の民主党マニフェストに対して「ヒトラーの全権委任法以上だ」と「重ね合わす批判」をしていたり、その橋下さんを昔の石原都知事が将来の首相候補に挙げて「若い時のヒトラーだ」と”褒めた”際にはこんなに怒らなかったことも明らかになって、この国ではヒトラーも時と場所によっては上げられたり下げられたりするのだという不気味な認識に気づきつつ、であるからなおのこと「国際的にご法度」なのは橋下が口から出任せでツイートしたようなヒトラーに喩えることではなく、ヒトラーに喩えられるような言動の方なのであり、問題は次にその喩えが膝を打つかどうかなのに、ワイドショーなどでそこをすっ飛ばした維新ヨイショ勢が目立つのは、一体どういう時代の流れなんだろうね。
<引用以上>
自公政権による「解釈改憲」がまかり通り、投票率が50%くらいでどんどん改憲に向かうことを傍観している、無関心な国民が多いなかで、国家非常事態宣言、全権委任法が、強行されても不思議じゃない。もし北朝鮮の打ったミサイルが、領海に落ちたら一気にそうなるかもしれない、中国の漁船などが尖閣列島に上陸しても、そうなるかもしれない。
世界中で、いま民主主義の国よりも専制主義的、全体主義的な国が増えている状況で、あのナチス、ヒトラーを再度思い起こすことは重要かもしれない。
1914年~1918年、ヨーロッパの帝国主義の列強が植民地、自国の経済的利害の衝突で起こった第一次世界大戦。敗戦国となったドイツは莫大な戦争賠償金を負わされ、ハイパーインフレで国民はひどい生活困窮に陥った。1919年にはミュンヘンで極右の、反ユダヤ主義と、労働者、中産階級の救済を掲げ、民族主義、排外主義のドイツ労働者党が結成され、同じ年にヒトラーは入党した。ヒトラーは演説がうまく党勢を伸ばし、その党のトップになっていく。1920年に国民社会主義ドイツ労働者党(ナチス)に改称、1923年にミュンヘン一揆を起こすが失敗、ヒトラーは投獄される。ヒトラー出獄のあと25年にナチスは再建された。25年の選挙では約3万人の得票だったのが、29年には17万人、31年には80万人、33年には390万人に拡大、政権を握る。合法的に選挙で議席をとっただけでなく、突撃隊(SA)という暴力組織をもっていて、反対勢力のドイツ共産党など反対派を力でつぶしていった。政権を握ったナチスは、そのころ世界で最も民主主義的だったワイマール憲法を強権的に停止し、独裁的な第3帝国に変えていった。わずか10年くらいで民主主義的なドイツが、ナチスの独裁を許すことになってしまったのだ。今風に言うとドイツ・ファースト。
で、立憲の菅元首相と橋下氏について新聞の「本音のコラム」が、わかりやすいので、引用します:
「若いヒトラー」の矛盾:北丸雄二(ジャーナリスト)
立憲民主党の菅元首相が維新や橋下元代表の弁舌の巧みさに「ヒットラーを思い起こす」とツイートし、それに橋下さんが「ヒットラーへ重ね合わす批判は国際的にはご法度」と激怒して、維新幹部までが「立民が逃げるならば党本部に乗り込む。維新を怒らせたらどうなるか徹底的に思い知らせる」とまあ、ナチスさながらの勇ましい対応になっていますが、このネット時代、逆に橋下さん自らが09年の民主党マニフェストに対して「ヒトラーの全権委任法以上だ」と「重ね合わす批判」をしていたり、その橋下さんを昔の石原都知事が将来の首相候補に挙げて「若い時のヒトラーだ」と”褒めた”際にはこんなに怒らなかったことも明らかになって、この国ではヒトラーも時と場所によっては上げられたり下げられたりするのだという不気味な認識に気づきつつ、であるからなおのこと「国際的にご法度」なのは橋下が口から出任せでツイートしたようなヒトラーに喩えることではなく、ヒトラーに喩えられるような言動の方なのであり、問題は次にその喩えが膝を打つかどうかなのに、ワイドショーなどでそこをすっ飛ばした維新ヨイショ勢が目立つのは、一体どういう時代の流れなんだろうね。
<引用以上>
自公政権による「解釈改憲」がまかり通り、投票率が50%くらいでどんどん改憲に向かうことを傍観している、無関心な国民が多いなかで、国家非常事態宣言、全権委任法が、強行されても不思議じゃない。もし北朝鮮の打ったミサイルが、領海に落ちたら一気にそうなるかもしれない、中国の漁船などが尖閣列島に上陸しても、そうなるかもしれない。
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