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「もういいかい………？」

「ま～だ　だヨ♥️ 」

そこは僕らにとって、人目をはばかることなく、その行為だけに集中できるスポットだった。

「もうイイよ～！」
その言葉に僕の心は解き放たれる。
獲物を求める獣のように。

そのスポットは、通りからビニールのカーテンをくぐった中にあった。





車が一台ずつとめられる秘密基地みたいな空間が沢山並んでいた。

日没の頃には、ピンク色やミドリ色のライトが点灯する。

ここで遊んでいると、時々怖いオジサンが出てきて
「ここで遊ぶな！　カメラで見てるんだぞ！！」
とすごい剣幕で怒られた事が何回もあった。

でも、僕らにとっては、最高の秘密基地的な遊びスポットだった。

かくれんぼの...

そう、純真無垢な小学生だった私をはじめ仲間は、そこがどういう場所かわからなかっただけ。

数年経って、モーテルとかカーテルといった形態のラブホテルであったことを知った(笑)


ラブホテル...
モーテル、カーテルから、
ファッションホテル、ブティックホテル、
今ではレジャーホテルなんて呼ばれ方も。

職業柄、ラブホテルを数え切れないほど利用してきた当方。それゆえ昨今のラブホテルの顕著な２極化を感じる。

【昭和を感じるラブホテル】
暗く、湿っぽく不衛生なイメージがつきまとう。
廉価であるため、デリバリー風俗等に重宝されてる様子。
料金の支払いはエアシューターだったりする(笑)

【リゾートホテルのようなラブホテル】
明るく綺麗。部屋も広い。
アメニティも十二分に完備されている。
マッサージチェアなんか当たり前で、ランニングマシーンやらグランドピアノ等が置いてあることも珍しくない。
露天風呂やプールが付いてる部屋もある。



出典：都道府県ランキングサイト「とどラン」

ところで、県別の単位人口当たりのラブホテル件数に関するデーターを見つけた。
北関東や九州南部が多いそうな。

そうそう
最近の利用者傾向、50代以上がかなり多いそうな。

以上、知らないって怖い…って話でした。