tinc さんの日記
2021
10月
13
(水)
22:59
本文
私はよくひとの話を聞かないことを指摘される。現に聞いていないので一言も無いのであるが、そういえばひとの話を聞かないことはひとの備える欠点の中でも重大な部類と見なされているにもかかわらずそれを備えている人が多い。
話を聞かないことにもいくつかの形態があるように思う。私のように理解力の乏しさからひとの話が入りにくいこともあれば、他人の話に価値を見出していないので聞かないという人もいる。前者は能力、後者は意志の問題と言えようか。
勿論前者では意志に欠けるがために能力が備わっていたとしてもそれが発揮されないという事態も考えられるし、後者はそのような意志を持つ能力に欠けるという言い方もできるのでそれほど単純に話を聞かないことの由来を能力と意志に分類できるわけではない。また話を聞かないことが問題と見なされるためには少なくともその人に話を聞かせる必要に迫られる他の誰かの存在が必要となるため、関心を抱かれる人であればあるほど「あいつはひとの話を聞かない」と評される場面が多くなるということもある。話を聞かないことはおそらく他の全ての特徴と同じく相対的である。
話を聞かないことの由来として今思いつくものを並べると下記のようになる。
・理解力の不足……私。ひとの話をそもそも理解できない。
・記憶力の不足……聞いた内容を理解しているがすぐに忘れてしまう場合。「聞いているようで聞いていない」という込み入った評価を受けがちである。
・曲解……ひとの話の内容を歪めてしまう。自覚的にする場合は意志の問題になるが、無自覚だと能力的な原因に傾く二面性のあるパターン。
・慢心……ひとの話は既に自分の知っていることだと思っていたり、他人は自分ほどものを考えていないと思っていたりすることでひとの話を聞く姿勢にならないタイプ。
・切迫……物理的、心理的な資源に乏しいためにひとの話を聞く余裕が無い場合。普段ひとの話を聞く人も多忙や心身の不調から一時的にこの状態になることがある。
・不信……相手の話を聞くことを悪いことと見なしている場合。特定の相手の話のみ排除することになり、「話を聞かない人」という評価を受けないことも多い。
・関心のずれ……話すほうが感情を表現したいと思っているのに事実についての議論を始める等、期待される聞き方でない場合。
・依存……他人は自分のために存在すると認識していること等から、自分と異なる立場や意見の理解を拒否するタイプ。
本当に思いつくままに挙げただけで根拠や整合性や網羅性のあるものではない。上に挙げた一切を行ったことのない人は少ないと思うので、どんな人のどんな話も常に充分聞く人というのは存在しにくいのではないかと思う。難しい話に理解が及ばないことは誰にもあるし信用の置けない相手の言うことをいちいち聞かないのは普通のことである。
だから私が話を聞いていなくても許してほしい、と言いたいところだが、許してもらえたことは今まで一度も無い。
話を聞かないことにもいくつかの形態があるように思う。私のように理解力の乏しさからひとの話が入りにくいこともあれば、他人の話に価値を見出していないので聞かないという人もいる。前者は能力、後者は意志の問題と言えようか。
勿論前者では意志に欠けるがために能力が備わっていたとしてもそれが発揮されないという事態も考えられるし、後者はそのような意志を持つ能力に欠けるという言い方もできるのでそれほど単純に話を聞かないことの由来を能力と意志に分類できるわけではない。また話を聞かないことが問題と見なされるためには少なくともその人に話を聞かせる必要に迫られる他の誰かの存在が必要となるため、関心を抱かれる人であればあるほど「あいつはひとの話を聞かない」と評される場面が多くなるということもある。話を聞かないことはおそらく他の全ての特徴と同じく相対的である。
話を聞かないことの由来として今思いつくものを並べると下記のようになる。
・理解力の不足……私。ひとの話をそもそも理解できない。
・記憶力の不足……聞いた内容を理解しているがすぐに忘れてしまう場合。「聞いているようで聞いていない」という込み入った評価を受けがちである。
・曲解……ひとの話の内容を歪めてしまう。自覚的にする場合は意志の問題になるが、無自覚だと能力的な原因に傾く二面性のあるパターン。
・慢心……ひとの話は既に自分の知っていることだと思っていたり、他人は自分ほどものを考えていないと思っていたりすることでひとの話を聞く姿勢にならないタイプ。
・切迫……物理的、心理的な資源に乏しいためにひとの話を聞く余裕が無い場合。普段ひとの話を聞く人も多忙や心身の不調から一時的にこの状態になることがある。
・不信……相手の話を聞くことを悪いことと見なしている場合。特定の相手の話のみ排除することになり、「話を聞かない人」という評価を受けないことも多い。
・関心のずれ……話すほうが感情を表現したいと思っているのに事実についての議論を始める等、期待される聞き方でない場合。
・依存……他人は自分のために存在すると認識していること等から、自分と異なる立場や意見の理解を拒否するタイプ。
本当に思いつくままに挙げただけで根拠や整合性や網羅性のあるものではない。上に挙げた一切を行ったことのない人は少ないと思うので、どんな人のどんな話も常に充分聞く人というのは存在しにくいのではないかと思う。難しい話に理解が及ばないことは誰にもあるし信用の置けない相手の言うことをいちいち聞かないのは普通のことである。
だから私が話を聞いていなくても許してほしい、と言いたいところだが、許してもらえたことは今まで一度も無い。
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