tinc さんの日記
2021
10月
7
(木)
21:17
本文
人並みに音楽を聴いていると好きな曲も嫌いな曲も出てくるものであると思う。私の頭の中には「自分の好き嫌いは別にして印象に残る曲」という分類があり、更にその中には「歌詞が奇妙に感じられる曲」という小分類がある。
西城秀樹の『ブーメラン・ストリート』はその一つで、私の西城秀樹に関する知識はこの曲と「ジョン・ライドンが来日時にテレビで西城秀樹の歌を聴いて『ブライアン・フェリーより上手い』と評したという話がある」ということの2つだけである。
去りゆく人を想う歌詞のようで、その人が戻ってくるであろうという予測(あるいは願望)を「ブーメラン」と表現するのが私にはとても奇妙に感じられた。自分が敢えて背中を押して旅立たせたということが暗に含まれているのかもしれないが、ブーメランは投擲武器の一種だし比喩としてはダイナミックでワイルドすぎやしないか、と思う。コーラス部分の半分程度が「ブーメラン」という単語で占められているのも気にかかる。
また藤井フミヤの『永遠に死ぬまで』の歌詞は「永遠に死ぬまで」の繰り返しのみである。私はビリー・ジョエルの『ウィー・ディドゥント・スタート・ザ・ファイア』の歌詞(近代史の出来事が羅列される部分が大きい)を手抜きと評する意見には賛同できない一方でこの『永遠に死ぬまで』の歌詞を手抜きと言われたら賛同したくなる。
ロブ・ゾンビというロックミュージシャンの歌詞は英語に不案内ながら聴いていて大体「この歌詞は変なのでは」と思う。チープなホラーショーを音楽的に表現するアーティストのようなので意図的な営為なのだが私は長くコミックソングと認識していた。
全体的に「格好良いイメージの人が真剣に表現している曲で、尚且つ歌詞に共感の余地が無いもの」が印象に残りやすそうである。直感から云えば私は格好良くも真剣でもないのでそういう人々の表現に共感の余地があるほうが奇妙なのだが、ポピュラーな音楽は多くの人の共感を得やすいように作ってあるものだろうから私が共感してはいけないものでもないだろう。その中に突然異形のものが出てくることがあると驚いて忘れられなくなる。
たぶん私の知る人も皆私の想像を絶することを考えている。知らない人のことがよく分からないのと同じく知っている人のことも実はよく分からない。
西城秀樹の『ブーメラン・ストリート』はその一つで、私の西城秀樹に関する知識はこの曲と「ジョン・ライドンが来日時にテレビで西城秀樹の歌を聴いて『ブライアン・フェリーより上手い』と評したという話がある」ということの2つだけである。
去りゆく人を想う歌詞のようで、その人が戻ってくるであろうという予測(あるいは願望)を「ブーメラン」と表現するのが私にはとても奇妙に感じられた。自分が敢えて背中を押して旅立たせたということが暗に含まれているのかもしれないが、ブーメランは投擲武器の一種だし比喩としてはダイナミックでワイルドすぎやしないか、と思う。コーラス部分の半分程度が「ブーメラン」という単語で占められているのも気にかかる。
また藤井フミヤの『永遠に死ぬまで』の歌詞は「永遠に死ぬまで」の繰り返しのみである。私はビリー・ジョエルの『ウィー・ディドゥント・スタート・ザ・ファイア』の歌詞(近代史の出来事が羅列される部分が大きい)を手抜きと評する意見には賛同できない一方でこの『永遠に死ぬまで』の歌詞を手抜きと言われたら賛同したくなる。
ロブ・ゾンビというロックミュージシャンの歌詞は英語に不案内ながら聴いていて大体「この歌詞は変なのでは」と思う。チープなホラーショーを音楽的に表現するアーティストのようなので意図的な営為なのだが私は長くコミックソングと認識していた。
全体的に「格好良いイメージの人が真剣に表現している曲で、尚且つ歌詞に共感の余地が無いもの」が印象に残りやすそうである。直感から云えば私は格好良くも真剣でもないのでそういう人々の表現に共感の余地があるほうが奇妙なのだが、ポピュラーな音楽は多くの人の共感を得やすいように作ってあるものだろうから私が共感してはいけないものでもないだろう。その中に突然異形のものが出てくることがあると驚いて忘れられなくなる。
たぶん私の知る人も皆私の想像を絶することを考えている。知らない人のことがよく分からないのと同じく知っている人のことも実はよく分からない。
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