starfish さんの日記
2021
8月
15
(日)
02:26
現実としての将来


本文
この夏は、娘といくつかのリノベーション済みの中古物件を見て回った。
今まで認識はしていたが実感を伴わなかった社会の側面。
エレベーターなしの古い物件は上の階ばかり空きが目立つ。
4階、5階、最高はエレベーターなしの6階だった。これらの物件を建てた側も入居した側も、人はやがて老いるという事実をどう考えていたのだろうか。
リノベーションによって室内は申し分なく居心地良く仕上がっていてもこれはしんどいな。
買い出し荷物を持って階段を上がったり、
体に不具合が生じたりしたときのことを考えると無理だ。
昨年、足の関節が高熱でやられて歩行が不自由な数ヶ月を過ごした。その当時ならエレベーターなしではまったく外出できなかっただろう。
物件を後にするとき、片手に杖、片手で手すりにつかまりながらゆっくりゆっくり下りて来る老婦人を見かけた。
少し丸まった体に小さなリュックを背負っていたが
移動に両手を塞がれてはあのスタイルでしか外出できないだろう。
1人で外出が出来なくなる日も遠くないように思えた。
目が合うと、肩で荒い息をしながら小さな笑顔を作ってくれたが、その目が「こういうことになるのよ」と訴えているように感じた。
日本に団地やらマンションやらができはじめて半世紀程度。老朽化による建て替えがうまくいった例はマンションに限って言えば、まだ300ちょっとしかないとか。
リノベ済みの古い物件は
子育て中のファミリーもターゲットにしているが、ベビーカーやらまだ十分に歩けない子のことを考えるときびしいものがある。
親に相当の腕力、体力が必要だ。
そんなこんなで室内は申し分なく気に入ったけれど、諦めた物件があった。
それにしてもどうしてエレベーターなしの6階建てなんか建てたかなあ?
わずか半世紀前のことなのに
こんな長寿社会を想定していなかったのだろうか?
今まで認識はしていたが実感を伴わなかった社会の側面。
エレベーターなしの古い物件は上の階ばかり空きが目立つ。
4階、5階、最高はエレベーターなしの6階だった。これらの物件を建てた側も入居した側も、人はやがて老いるという事実をどう考えていたのだろうか。
リノベーションによって室内は申し分なく居心地良く仕上がっていてもこれはしんどいな。
買い出し荷物を持って階段を上がったり、
体に不具合が生じたりしたときのことを考えると無理だ。
昨年、足の関節が高熱でやられて歩行が不自由な数ヶ月を過ごした。その当時ならエレベーターなしではまったく外出できなかっただろう。
物件を後にするとき、片手に杖、片手で手すりにつかまりながらゆっくりゆっくり下りて来る老婦人を見かけた。
少し丸まった体に小さなリュックを背負っていたが
移動に両手を塞がれてはあのスタイルでしか外出できないだろう。
1人で外出が出来なくなる日も遠くないように思えた。
目が合うと、肩で荒い息をしながら小さな笑顔を作ってくれたが、その目が「こういうことになるのよ」と訴えているように感じた。
日本に団地やらマンションやらができはじめて半世紀程度。老朽化による建て替えがうまくいった例はマンションに限って言えば、まだ300ちょっとしかないとか。
リノベ済みの古い物件は
子育て中のファミリーもターゲットにしているが、ベビーカーやらまだ十分に歩けない子のことを考えるときびしいものがある。
親に相当の腕力、体力が必要だ。
そんなこんなで室内は申し分なく気に入ったけれど、諦めた物件があった。
それにしてもどうしてエレベーターなしの6階建てなんか建てたかなあ?
わずか半世紀前のことなのに
こんな長寿社会を想定していなかったのだろうか?
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