starfish さんの日記
2021
7月
15
(木)
12:44
灼熱の天国~アデレード飲み歩き


本文
地球温暖化が止まらない。
先日、カナダのブリティッシュコロンビアで50度近い高温の日が続き(50度超えという説もある)多数の死者が出た。震撼する思いでご冥福をお祈りする。
私の体験した人生最高気温の日の話。
20年程前、環境ビデオ会社のバイトで南オーストラリアのアデレードへ連れて行っていただいた。
ご厚意で娘(当時幼稚園児)も一緒に。
アデレードといえばバロッサバレー。ここに点在するワイナリーをメインに撮影する旅だった。
ワイナリーといえば葡萄畑。
私にとって麦畑と並んで天国の光景である。
興味ある方、ご堪能ください。
https://www.australia.com/ja-jp/places/adelaide-and-surrounds/best-wine-regions.html
もちろん、ワインも美味しかった。
現地のバスツアー利用なので雇い主であるビデオ会社の社長も一緒にテイスティング。
3件回ったうちの一件でランチとなる。
ランチのメインは無難なビーフ、またはカンガルー&ワニ肉から選べる。
大人は無難にビーフだったが、なんと!
当時5歳の娘がまさかのカンガルー&ワニ。
この子は小食、偏食ではあるが食に対する先入観がなかった。
さて、そのときの付け合わせはジャガイモや、巨大に育った夏野菜をゆでただけの素朴なものでメインのお味は特に特徴もなかった。カンガルーとワニもお味見したが、ワニのほうがまだクセがないかな。
正直、ビーフを含めてどの肉も硬くて噛むのに必死で味わう余裕がなかった。
娘は文句も言わずに食べられるだけ食べたが、量が多くて完食は無理。
ランチを終えてバスに戻ると大勢の子どもたちがぞろぞろ足早にやってくるのが見えた。
皆、首の後ろが隠れる帽子を被っている。
「この町では40度を超えるとそれ以降の授業が打ち切りになります」ガイドさんが説明する。
乾燥しているので実感がなかったが、40度を超えていたらしい。
「あ、43度くらいになってますね」温度計を見ながらガイドさんが言った。
体感としてはそれほどの感じではないのだが
危険というのはわかる。
前の座席の白人男性のうなじから肩にかけてがみるみる赤くなっていくのには驚いた。
汗はかかないのに皮膚からどんどん水分が奪われていくのかやたらと喉が渇く。
ビールもたくさん飲んだが、すぐに皮膚から蒸発して体内に残らない感じ。
ほんとはこういうときのアルコールはアブナイのだが、アルコール度数が低いのを選んでがぶがぶ飲んだ。
多湿の東京だと30度を超えれば暑い暑いと大騒ぎだが、こういうドライな暑さは自覚もないままにしれ~っと体内から水分をそして命を奪っていくのだろう。
その日、グレネルグビーチで見た夕陽は
巨大な火の玉のようだった。
先日、カナダのブリティッシュコロンビアで50度近い高温の日が続き(50度超えという説もある)多数の死者が出た。震撼する思いでご冥福をお祈りする。
私の体験した人生最高気温の日の話。
20年程前、環境ビデオ会社のバイトで南オーストラリアのアデレードへ連れて行っていただいた。
ご厚意で娘(当時幼稚園児)も一緒に。
アデレードといえばバロッサバレー。ここに点在するワイナリーをメインに撮影する旅だった。
ワイナリーといえば葡萄畑。
私にとって麦畑と並んで天国の光景である。
興味ある方、ご堪能ください。
https://www.australia.com/ja-jp/places/adelaide-and-surrounds/best-wine-regions.html
もちろん、ワインも美味しかった。
現地のバスツアー利用なので雇い主であるビデオ会社の社長も一緒にテイスティング。
3件回ったうちの一件でランチとなる。
ランチのメインは無難なビーフ、またはカンガルー&ワニ肉から選べる。
大人は無難にビーフだったが、なんと!
当時5歳の娘がまさかのカンガルー&ワニ。
この子は小食、偏食ではあるが食に対する先入観がなかった。
さて、そのときの付け合わせはジャガイモや、巨大に育った夏野菜をゆでただけの素朴なものでメインのお味は特に特徴もなかった。カンガルーとワニもお味見したが、ワニのほうがまだクセがないかな。
正直、ビーフを含めてどの肉も硬くて噛むのに必死で味わう余裕がなかった。
娘は文句も言わずに食べられるだけ食べたが、量が多くて完食は無理。
ランチを終えてバスに戻ると大勢の子どもたちがぞろぞろ足早にやってくるのが見えた。
皆、首の後ろが隠れる帽子を被っている。
「この町では40度を超えるとそれ以降の授業が打ち切りになります」ガイドさんが説明する。
乾燥しているので実感がなかったが、40度を超えていたらしい。
「あ、43度くらいになってますね」温度計を見ながらガイドさんが言った。
体感としてはそれほどの感じではないのだが
危険というのはわかる。
前の座席の白人男性のうなじから肩にかけてがみるみる赤くなっていくのには驚いた。
汗はかかないのに皮膚からどんどん水分が奪われていくのかやたらと喉が渇く。
ビールもたくさん飲んだが、すぐに皮膚から蒸発して体内に残らない感じ。
ほんとはこういうときのアルコールはアブナイのだが、アルコール度数が低いのを選んでがぶがぶ飲んだ。
多湿の東京だと30度を超えれば暑い暑いと大騒ぎだが、こういうドライな暑さは自覚もないままにしれ~っと体内から水分をそして命を奪っていくのだろう。
その日、グレネルグビーチで見た夕陽は
巨大な火の玉のようだった。
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