tinc さんの日記
2021
7月
8
(木)
21:18
本文
私のお世話になっている知人が先日ぎっくり腰を患い暫く休んでいたので、私は彼のところへ気休めに鎮痛薬の湿布を送付した。今日彼から丁寧な礼を述べる連絡があり私は恐縮した。
「やっぱり50過ぎるとかなりぼろぼろになりますね。気付かないうちに」と彼は言った。
「分かります」私は答えた。「私も30を過ぎてからかなり衰えを感じています」
「いや、そんなもんじゃないから覚悟しといたほうがいいですよ」
「私これ以上ぼろぼろになるんですか?」
「はい」
「気をつけます」
「気をつけてください」
自分で言っておいて何なのだが、どうやって気をつければよいのかは不明である。
私は「対岸の火事」という言い回しよりも映画『タワーリング・インフェルノ』の「安全な火事は無い」という台詞を信用している。全てに備えることは不可能であるがぎっくり腰くらいはいつか自分も見舞われるものと思って準備をしておこうと思う。その準備も無力化するのがぎっくり腰であるのでこの準備は気休めである。
しかし仮に私が気休め欲しさに怪しげな水のセミナーに参加しようとでもしていたら誰か私の腰の骨をハンマーで砕いてでも目を覚まさせてほしい。騙すほうが悪いに決まっているとはいえ、あまりに露骨な詐欺に引っかかるようならどの途私も長くないであろう。
「やっぱり50過ぎるとかなりぼろぼろになりますね。気付かないうちに」と彼は言った。
「分かります」私は答えた。「私も30を過ぎてからかなり衰えを感じています」
「いや、そんなもんじゃないから覚悟しといたほうがいいですよ」
「私これ以上ぼろぼろになるんですか?」
「はい」
「気をつけます」
「気をつけてください」
自分で言っておいて何なのだが、どうやって気をつければよいのかは不明である。
私は「対岸の火事」という言い回しよりも映画『タワーリング・インフェルノ』の「安全な火事は無い」という台詞を信用している。全てに備えることは不可能であるがぎっくり腰くらいはいつか自分も見舞われるものと思って準備をしておこうと思う。その準備も無力化するのがぎっくり腰であるのでこの準備は気休めである。
しかし仮に私が気休め欲しさに怪しげな水のセミナーに参加しようとでもしていたら誰か私の腰の骨をハンマーで砕いてでも目を覚まさせてほしい。騙すほうが悪いに決まっているとはいえ、あまりに露骨な詐欺に引っかかるようならどの途私も長くないであろう。
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