tinc さんの日記
2021
6月
14
(月)
01:22
本文
ひとと接するということには常に何かしらの発見があるもので、私は特に人々の知性に驚くことが多い。ひとと話すのに陰鬱な顔をして平坦な相槌を打つばかりの私は、実のところ内心で「この人はよくそんなに難しいことを考えられるな」「この人はどうしてこれほど他人の思惑に敏感なのだろう」「この人のような表現力は自分には無い」等のことを頻繁に思っている。世は知性に溢れていると感じる。
反対に「こいつはどうしようもない馬鹿だな」と思うことも無いではないものの、人間が知性を発揮しなくなる原因はその場の状況や過去の経験等さまざまあるため、ある人が愚者であることを示すのはそれほど簡単ではない。他のあらゆるものと同じく、知性もそこに存在しないことを示すのはそれが存在することを示すよりもはるかに難しい。
全ての人は唯一無二であり他の誰にも似ていないと云えると私は考えているが、世の中において能力と呼ばれるものの種類がある程度限られていることから知性の種類も限られ、賢者の類型と呼べそうなものの想定が可能であるとも思う。賢者達はやはり同じ水準で話をしたいと思うのか、難しいことを考える人は難しいことを考える人同士、ひとの気持ちの分かる人はその種類の人同士で集まることもあるようだ。
ある賢者がその集まりを一時的に外れて私と話す時、私は「そういえば以前似たことをあの人からも聞いた」と思い出すことがある。そのような時には私は普段まるで死に絶えたかのような自分の乏しい知性が蠢くのを感じる。一人からあることを聞くことと二人以上の人から同じことを聞くことの間には違いがあり、複数の人が同じことを認識するというのはその認識された何かが現に存在することを示唆する。現実を垣間見ることができるのではと、私は身を乗り出して賢者の話に耳を傾ける。
私は目下ある目的のために1台のサーバーをレンタルしており、そこに環境を構築しようとしている。出来合いのシステムだけは入れられてもconfigファイルを作るのにさえも苦労している。知己の賢者の助言と査読を受けながら、時には嫌な汗も流しつつ、己の心の向くことをするのは楽しいものだ。知性は光を投げかける。他者の人生へさえも。そして時には、賢者自身がそれを望むと望まざるとに関わらず。
日々出会い言葉を交わす身近な賢者達が私の目を少し開く。私には難しいことは分からないが、賢者達の振り撒く知性の光がかすかにでも見えるうちは絶望することは無さそうだ。私を生かすのはあなたであり、あなたに似た賢者であり、またあなたに似ていない賢者である。
反対に「こいつはどうしようもない馬鹿だな」と思うことも無いではないものの、人間が知性を発揮しなくなる原因はその場の状況や過去の経験等さまざまあるため、ある人が愚者であることを示すのはそれほど簡単ではない。他のあらゆるものと同じく、知性もそこに存在しないことを示すのはそれが存在することを示すよりもはるかに難しい。
全ての人は唯一無二であり他の誰にも似ていないと云えると私は考えているが、世の中において能力と呼ばれるものの種類がある程度限られていることから知性の種類も限られ、賢者の類型と呼べそうなものの想定が可能であるとも思う。賢者達はやはり同じ水準で話をしたいと思うのか、難しいことを考える人は難しいことを考える人同士、ひとの気持ちの分かる人はその種類の人同士で集まることもあるようだ。
ある賢者がその集まりを一時的に外れて私と話す時、私は「そういえば以前似たことをあの人からも聞いた」と思い出すことがある。そのような時には私は普段まるで死に絶えたかのような自分の乏しい知性が蠢くのを感じる。一人からあることを聞くことと二人以上の人から同じことを聞くことの間には違いがあり、複数の人が同じことを認識するというのはその認識された何かが現に存在することを示唆する。現実を垣間見ることができるのではと、私は身を乗り出して賢者の話に耳を傾ける。
私は目下ある目的のために1台のサーバーをレンタルしており、そこに環境を構築しようとしている。出来合いのシステムだけは入れられてもconfigファイルを作るのにさえも苦労している。知己の賢者の助言と査読を受けながら、時には嫌な汗も流しつつ、己の心の向くことをするのは楽しいものだ。知性は光を投げかける。他者の人生へさえも。そして時には、賢者自身がそれを望むと望まざるとに関わらず。
日々出会い言葉を交わす身近な賢者達が私の目を少し開く。私には難しいことは分からないが、賢者達の振り撒く知性の光がかすかにでも見えるうちは絶望することは無さそうだ。私を生かすのはあなたであり、あなたに似た賢者であり、またあなたに似ていない賢者である。
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