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そのむかーし、ちょうどＧWが終わった今の時期のこと。
｢エイビーロード｣のツアーメイト募集で意気投合した
同年代（当時20代後半）の女性２人と、ワイキキはずれのコンドミニアムで1週間共同生活することになった。

到着初日、夕食帰りに屋台の丸ごとココナッツジュースを買い、夜風に吹かれつつ飲みながら部屋に到着。

寝不足にビールも入って、ほろ酔いのご機嫌(^^)

当然のことながら身の部分（固形胚乳というらしい）も食べたいねえ、ということになる。

ご存知、ココナッツは固くて出刃包丁ですら刃が立たないほど。屋台のお兄さんはナタのようなものでてっぺんを切ってストローをさしていた。

キッチン備え付けの華奢なナイフで挑戦したが
一人は、すぐギブアップしてごみ箱にココナッツを叩きこんで寝てしまった。もう一人は根気よく根気よく、急がば回れとばかりちまちまとナイフを進める。

私は南国に移住してココナッツを植えて毎日食べたいほどココナッツが大好き。
かつ、比較的せっかちでそんな悠長なことはやっていられない。

で、コンビニ袋を二重にしてココナッツを突っ込み、ベランダへ出ると、頑丈な鉄の手摺り目掛けてそれをぶんまわした。手応えを感じるとしめた！とばかり２回３回。
気がつくと、ナイフちまちまの友達は口をぽかんと開け、ベッドに潜り込んでいた友達はベッドの上に座り込んでいた。

｢・・・スタさんて、そんな激しい人だと思わなかった。ちょっと怖かった｣

オリャー（*｀Д´）！と奇声も発していたらしい。

まあね、意気投合したとはいえ、付き合いの浅い二人。
驚かせてごめん。

お詫びに、ドン引きした二人にいい感じに砕けたココナッツをお分けしたのでした。
初夏の甘酸っぱく、ほろ苦い思い出。