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会社の前の歩道を毎朝通る＜老犬？＞がいます。

胴長短足で長毛のところから察すると、ダックスフンドと何かのミックスか？

背の高いお爺さんがお尻の方に廻した手にはリードが握られています。

歩幅は極めて狭く「100ｍを行くのに、10分は掛かるかな？」と思う超ノロノロです。

犬は疲れるのか？１０歩も歩くと暫く立ち止まりますが、お爺さんは後ろを振り返ることもなく、犬が止まると歩き始めるまでジッと立ち止まって動き出すのを待っています。
まるで犬と人との阿吽の呼吸を見ているようです。

犬は歩くとき鼻がアスファルトの歩道に触れるのでは？と言うほど項垂れていますし、
長い毛の尻尾は地面を引きずって毛が開いています。

老犬はいつもきれいにして貰っているようで、長い毛は常に艶々です。
大事にされているのでしょう？

「いい飼い主で良かったね？君にもしものことがあると、お爺さんまでダメになっちゃうからもう少し頑張りなさいね？」

この犬が時間をかけて会社の前を通る時、私はいつも＜心の声＞でエールを贈っています。