ひろひろ48 さんの日記
2021
3月
25
(木)
00:28
本文
気になる思想家じゃ、固いかな?オピニオンリーダー(のほうがもう少しオシャレっぽいかな?)が二人います。
斎藤幸平(新聞では経済思想家になっています)と、台湾のデジタル大臣、台湾でコロナ対策を担った大臣、マスクが手に入りゃすい情報を全国のリアルタイムの情報を提供するアプリを構築した知能指数IQ180と言われ、中学途中自主退学し、独学。ビジネスでも成功し現在に至るオードリー・タン。さらに加えると「資本論」のマルクスとエンゲルス。もちろん、マルクス、エンゲルスは黎明期の狂暴な資本主義と労働運動をみて、いろいろ分析し、資本主義の基本的な構造を研究しました。そして何回かの恐慌と生き延びる資本主義。より深く思考を深めようとしたマルクス。成し遂げられず死去。でも、その思考の端緒は膨大なノートに残されているそうです。
斎藤幸平さんへの新聞のインタビュー記事「あの人に迫る」から一部引用します:
Qコロナ禍で、資本主義の矛盾が明らかになってきた、と主張しています。
A(マスクとか消毒剤の不足に)資本主義で作られる「商品」は、必要性より、売れやすさが重視されてしまうからです。
Q 新型コロナウイルスなどの新しい感染症が流行する背景に、環境の破壊に伴って未知の有害なウイルスの接触しやすくなったことが指摘されています。
A 人類の経済活動が、環境を破壊しつくす「人新世(ひとしんせい)」と呼ばれる時代に突入したと指摘する科学者たちがいます。
Q そうはいっても、もうけを重視する資本主義には、良い面もあるのでは。無駄使いを減らす、とか。
A 企業のもうけを優先した効率化は、大事な物やサービスまで削ります。例えば正社員を削る。税金も減らす。行政はお金が足りなくなり、公立病院の数を減らし、図書館
維持の費用を削減し、公園の有料化まで始める。普通の人々の生活の豊かさを守り育もうという時、資本主義はとても効率が悪い仕組みなのです。
Q 国連や各国はSDGs(持続可能な開発目標)を掲げて行動しています。資本主義の下での経済成長と自然環境の保護は両立できる、との期待がある。
A 経済成長と二酸化炭素排出量の削減は両立しないと科学者たちは気付き始めている。2050年までの脱炭素社会の実現のためには、経済成長をしていては間に合わない。SDGsだけでは「人新世」の危機は乗り越えられません。
<中略>
Q 理想としては素晴らしい。でも共産主義を掲げたソ連は崩壊した。中国は改革開放を進め、「赤い資本主義」に転換しました。
A コミュニズムと聞いて忌まわしく思う人もいるでしょう。ただソ連や中国をはじめ、これまでに存在した「共産主義国家」は、生産力至上主義の体制で、実質は資本主義だった。官僚がトップダウンで企業を管理していたにすぎません。
Q 労働者が団結して資本主義を転覆する状況は、想像しがたいのですが。
A 脱成長コミュニズムの実現にロシア革命や中国革命のような暴力の行使が必要だとは考えません。3.5%の人々が非暴力の方法で立ち上がると社会が大きく変わる。米国の政治学者は、そう指摘しています。
Q 労働者が出資して事業の運営に携わる「共同労働」を実現する労働者協同組合法が昨年12月に国会で成立したことを、肯定的に評価していますね。
A 市民が出資して地域で電力を自給する取り組みなど期待しています。労働者や市民の自発的な結社が社会の富を共同で管理・運営する領域を増やしていけば、資本主義はやがて消滅する。私たち自身が今っここで3.5%に加わるかどうかが問われているのです。
斎藤幸平 1987年生まれ。東京都出身。米ウェズリアン大に留学。独フンボルト大哲学科博士課程修了。「ドイッチャー記念賞」を日本人初、史上最年少で受賞。
著書「人新世の資本論」が20万部売れ2020年の「新書大賞2021」に選ばれた。
<引用以上>
グルーバル化で世界、地球のあらゆる資源が取りつくされつつあり、地球の至ることろが廃棄物で覆われ、マイクロプラスチックが生物の生態系を破壊し、貧富の差を際限なく大きくしているなかで、とりわけコロナ禍で、その矛盾が顕在化し、拡大しています。だからこそ、いまの経済のありかたを変えないと人類も終わります。この手の新書が20万部以上売れていることは、すごいことです。いまの経済の仕組みと地球環境破壊が密接につながっているのは、明白ですし、貧富の格差による社会の破壊もそうです。ただ、3.5%の点については、かなり楽観的過ぎるような気がします。お金を持っている階層の人たちが黙ってみているとは思えないし、その人たちは政治に大きな影響力があります。その点についてもどのようにして変えていけるのか、検討が必要です。
オードリー・タンさんについては、また、書きたいと思います。
斎藤幸平(新聞では経済思想家になっています)と、台湾のデジタル大臣、台湾でコロナ対策を担った大臣、マスクが手に入りゃすい情報を全国のリアルタイムの情報を提供するアプリを構築した知能指数IQ180と言われ、中学途中自主退学し、独学。ビジネスでも成功し現在に至るオードリー・タン。さらに加えると「資本論」のマルクスとエンゲルス。もちろん、マルクス、エンゲルスは黎明期の狂暴な資本主義と労働運動をみて、いろいろ分析し、資本主義の基本的な構造を研究しました。そして何回かの恐慌と生き延びる資本主義。より深く思考を深めようとしたマルクス。成し遂げられず死去。でも、その思考の端緒は膨大なノートに残されているそうです。
斎藤幸平さんへの新聞のインタビュー記事「あの人に迫る」から一部引用します:
Qコロナ禍で、資本主義の矛盾が明らかになってきた、と主張しています。
A(マスクとか消毒剤の不足に)資本主義で作られる「商品」は、必要性より、売れやすさが重視されてしまうからです。
Q 新型コロナウイルスなどの新しい感染症が流行する背景に、環境の破壊に伴って未知の有害なウイルスの接触しやすくなったことが指摘されています。
A 人類の経済活動が、環境を破壊しつくす「人新世(ひとしんせい)」と呼ばれる時代に突入したと指摘する科学者たちがいます。
Q そうはいっても、もうけを重視する資本主義には、良い面もあるのでは。無駄使いを減らす、とか。
A 企業のもうけを優先した効率化は、大事な物やサービスまで削ります。例えば正社員を削る。税金も減らす。行政はお金が足りなくなり、公立病院の数を減らし、図書館
維持の費用を削減し、公園の有料化まで始める。普通の人々の生活の豊かさを守り育もうという時、資本主義はとても効率が悪い仕組みなのです。
Q 国連や各国はSDGs(持続可能な開発目標)を掲げて行動しています。資本主義の下での経済成長と自然環境の保護は両立できる、との期待がある。
A 経済成長と二酸化炭素排出量の削減は両立しないと科学者たちは気付き始めている。2050年までの脱炭素社会の実現のためには、経済成長をしていては間に合わない。SDGsだけでは「人新世」の危機は乗り越えられません。
<中略>
Q 理想としては素晴らしい。でも共産主義を掲げたソ連は崩壊した。中国は改革開放を進め、「赤い資本主義」に転換しました。
A コミュニズムと聞いて忌まわしく思う人もいるでしょう。ただソ連や中国をはじめ、これまでに存在した「共産主義国家」は、生産力至上主義の体制で、実質は資本主義だった。官僚がトップダウンで企業を管理していたにすぎません。
Q 労働者が団結して資本主義を転覆する状況は、想像しがたいのですが。
A 脱成長コミュニズムの実現にロシア革命や中国革命のような暴力の行使が必要だとは考えません。3.5%の人々が非暴力の方法で立ち上がると社会が大きく変わる。米国の政治学者は、そう指摘しています。
Q 労働者が出資して事業の運営に携わる「共同労働」を実現する労働者協同組合法が昨年12月に国会で成立したことを、肯定的に評価していますね。
A 市民が出資して地域で電力を自給する取り組みなど期待しています。労働者や市民の自発的な結社が社会の富を共同で管理・運営する領域を増やしていけば、資本主義はやがて消滅する。私たち自身が今っここで3.5%に加わるかどうかが問われているのです。
斎藤幸平 1987年生まれ。東京都出身。米ウェズリアン大に留学。独フンボルト大哲学科博士課程修了。「ドイッチャー記念賞」を日本人初、史上最年少で受賞。
著書「人新世の資本論」が20万部売れ2020年の「新書大賞2021」に選ばれた。
<引用以上>
グルーバル化で世界、地球のあらゆる資源が取りつくされつつあり、地球の至ることろが廃棄物で覆われ、マイクロプラスチックが生物の生態系を破壊し、貧富の差を際限なく大きくしているなかで、とりわけコロナ禍で、その矛盾が顕在化し、拡大しています。だからこそ、いまの経済のありかたを変えないと人類も終わります。この手の新書が20万部以上売れていることは、すごいことです。いまの経済の仕組みと地球環境破壊が密接につながっているのは、明白ですし、貧富の格差による社会の破壊もそうです。ただ、3.5%の点については、かなり楽観的過ぎるような気がします。お金を持っている階層の人たちが黙ってみているとは思えないし、その人たちは政治に大きな影響力があります。その点についてもどのようにして変えていけるのか、検討が必要です。
オードリー・タンさんについては、また、書きたいと思います。
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