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引き続き、勝手に世界ビール紀行（笑）
　
バンクーバーはカナダでは温暖な都市で、あまり雪は降らないけれど、滞在中に大雪に見舞われてしまった。
さて、どうしよう?
少しだけ散歩しながら考えようととりあえずホテルの部屋を出た。
幼かった娘が雪に軽く興奮していたし。

15分ほどずぶずぶと雪に足跡を残しつつ歩くとイエールタウンという地域に出た。
ここは地ビールを飲ませるレストランが集まっている、素敵な地域。
体が冷えきったことだし、スタッフが半袖でキビキビ動いている、ひときわ暖かそうな店に入った。

もあっと料理の油の匂いが漂っていたが、嫌な匂いではない。開店したての時間にもかかわらず、満員だった。

ベーコンサンド、カリカリポテト、ガーデンサラダの盛り合わせ、娘にはキッズプレートをオーダーする。
ビールは10種類以上の地ビールがあり、グラスで5種類ほど飲んでしまった。
ビールリストは説明はもちろん、写真入りなのでわかりやすい。ペール系の好きな私は色で選べるのがありがたい。
中でもスタッフ一押しのほのかにバナナ風味のものが美味しかった。人生で初めての味。

その店は、ビールと料理の比率がフィフティフィフティなので、子連れにはありがたかった。
キッズメニューや、塗り絵などのアメニティも充実している。
貸してくれたクレヨンはお菓子のような甘い匂いがした。バナナ味のビールにも似た匂い。

大きな窓が隔てる外界は向かいの建物も見えないほど雪が降っている。普通なら恐怖さえ覚える光景だが、陽気な酔っ払いは気にしない。

が、さすがに遭難しそうな視界の悪さだったので
少し小降りになったすきに「今だ」と店を出て一目散にホテルへ戻った。　　

胃も膀胱も小さいので、ビールはそれほど量は飲めないが、味が変わるといくらでも飲める。

…そして、酔っ払う