starfish さんの日記
2020
12月
11
(金)
12:53
本文
10月半ばより、自分史上に残る日々を過ごしてきた。
突然の高熱と合併症による12日間の入院と
その後の療養生活。
入院手続き書類には「不明熱(膠原病疑い)」と記載されている。
膠原病ではなかったが、致死率の高い重篤な病気だったので入院中も退院後も検査に次ぐ検査。なぜなら「このような尋常でない病気を発症する裏には別の病気が潜んでいてそれが解明されないことにはやがてそれが命取りになるだろう」との懸念があったから。
裏付けるように血液検査で異常な数値が出た。
その原因は何なのか。
一つ結果が出ては別の検査。そのたびに疑われる病名が出る。
いやでもその病名を検索してしまうので
日々の暮らしは大変陰鬱なものになった。
明け方、不安感で目ざめてはトイレに行く。排泄も異変の確認作業という感じだった。
食欲は幸いあった。が、半ば意地になって食べてもいた。必ず「食欲は?」とドクターに聞かれるので意地でも「ありません」の一言は言いたくない。
最近までは後遺症で歩行が少し不自由だったので昼過ぎから散歩を兼ねてのろのろと買い物に行き、夕飯の支度をし、ジムの風呂に入りに行くとほぼ1日終わり。
「今日も1日無事だった」と「でも明日はわからない」の狭間で揺れる気持ちを抱えて眠りにつく。
だって、自分はどこかに重病を抱えているという前提で生活しているのだから。
そしてその正体はまだわからないのだから。
おまけに眼病まで患い1日入院で手術した。
カラ元気でブログなど書いていても気持ちは一時も休まらなくて、精神的にかなりやばかった。
そして今週の初め、主治医がおごそかに言った。
「…スタさん」
いよいよ余命宣告か。
もう、心臓が口から飛び出そう。いっそ心臓が口から飛び出したことによりここで絶命したい。
「結論から先に言いますが、これだけ調べ尽くしてこの数値の原因は不明です。体質としか言いようがないでしょう」
へ?それかい?
今までそれほど多岐にわたる血液検査をしたことがなかったので知らなかっただけで
おそらく長年そういう体質で差し支えなく生きてきた、ってこと。
「まあ、まれにそういう方がいらっしゃいますから
念のため、他科のセカンドオピニオンを聞くためにもう一度だけ来てください、でもおそらく結論は同じだと思います」
まだ100%異常なしとは断言できないが
病気である確率が9割から1割くらいに下がったことで気分的に別人になった。
空が青い。冷たい風が心地いい。
食べ物が心からおいしい。
一人でいるときもニヤニヤしてしまう。
自分が病気、それも得体の知れない病気であるという意識にどれほど蝕まれていたことか。これって逆プラセボだ。
たまに自分が病気だと思い込んで死を選ぶ方がいるのもわかる。
「気の持ちよう」で片付けられることは
あまり好きではないのだが、今ばかりは実感している。
突然の高熱と合併症による12日間の入院と
その後の療養生活。
入院手続き書類には「不明熱(膠原病疑い)」と記載されている。
膠原病ではなかったが、致死率の高い重篤な病気だったので入院中も退院後も検査に次ぐ検査。なぜなら「このような尋常でない病気を発症する裏には別の病気が潜んでいてそれが解明されないことにはやがてそれが命取りになるだろう」との懸念があったから。
裏付けるように血液検査で異常な数値が出た。
その原因は何なのか。
一つ結果が出ては別の検査。そのたびに疑われる病名が出る。
いやでもその病名を検索してしまうので
日々の暮らしは大変陰鬱なものになった。
明け方、不安感で目ざめてはトイレに行く。排泄も異変の確認作業という感じだった。
食欲は幸いあった。が、半ば意地になって食べてもいた。必ず「食欲は?」とドクターに聞かれるので意地でも「ありません」の一言は言いたくない。
最近までは後遺症で歩行が少し不自由だったので昼過ぎから散歩を兼ねてのろのろと買い物に行き、夕飯の支度をし、ジムの風呂に入りに行くとほぼ1日終わり。
「今日も1日無事だった」と「でも明日はわからない」の狭間で揺れる気持ちを抱えて眠りにつく。
だって、自分はどこかに重病を抱えているという前提で生活しているのだから。
そしてその正体はまだわからないのだから。
おまけに眼病まで患い1日入院で手術した。
カラ元気でブログなど書いていても気持ちは一時も休まらなくて、精神的にかなりやばかった。
そして今週の初め、主治医がおごそかに言った。
「…スタさん」
いよいよ余命宣告か。
もう、心臓が口から飛び出そう。いっそ心臓が口から飛び出したことによりここで絶命したい。
「結論から先に言いますが、これだけ調べ尽くしてこの数値の原因は不明です。体質としか言いようがないでしょう」
へ?それかい?
今までそれほど多岐にわたる血液検査をしたことがなかったので知らなかっただけで
おそらく長年そういう体質で差し支えなく生きてきた、ってこと。
「まあ、まれにそういう方がいらっしゃいますから
念のため、他科のセカンドオピニオンを聞くためにもう一度だけ来てください、でもおそらく結論は同じだと思います」
まだ100%異常なしとは断言できないが
病気である確率が9割から1割くらいに下がったことで気分的に別人になった。
空が青い。冷たい風が心地いい。
食べ物が心からおいしい。
一人でいるときもニヤニヤしてしまう。
自分が病気、それも得体の知れない病気であるという意識にどれほど蝕まれていたことか。これって逆プラセボだ。
たまに自分が病気だと思い込んで死を選ぶ方がいるのもわかる。
「気の持ちよう」で片付けられることは
あまり好きではないのだが、今ばかりは実感している。
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