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何年振りかで、以前はよく行っていた喫茶店へ行きました。

カウンター席に座って何やら話しこんでいるのは常連組み。
以前は私もこのカウンターで顔馴染みと話に花を咲かせたものでしたが、今ではすっかり様変わりしていて見知った顔はありませんでしたので、ボックス席でＰＣを開きました。

入ってきたお客が私に気づき「あれ？カモメさんじゃね～の？久しぶりじゃん？お元気だった？」
見上げると、以前はよくカウンター席で話をした人でした。
自宅を事務所にたった一人で会社を経営している人でしたが、何故か？羽振りがよく、ドイツ製の最高級車を乗り廻していました。

彼は一緒に入ってきた男性と超綺麗な中年の女性に「あ、この人は昔から知ってるんで！口は堅い人ですから！」

＜何か男女のことで秘密の話でもするのかな？＞と思いましたが、私との話は終わったようなので　私はまたＰＣに向かって仕事の残りに取り組み始めました。

嫌でも彼等のヒソヒソ話は耳に入って来ます。

男性が「○○と△△はどうしても欲しいんですが・・・」
それに答えて「どのぐらいになります？、コイツラには他からも何とか！って言ってきてるもんで」
「そうですね～？今私が言えるのは、○○には１千、△△は800ってところですが、それでどうでしょうか？」

「わかりました、それからこの人の方はどうなります？」

彼は或る地域の＜シニア（中学生）リトルリーグ＞のオーナーもやっていて、お客の男性は甲子園で有名な某高校の監督、もう一人の女性はシニアリトルの子供の母親のようでした。

この女性の子供は同じリトルにいて、野球も学業も今一つなのでしょう？
「お宅へさっきの２人を上げるとしたら、この人の方も併せて・・・という条件になりますがそれでいいですな？」

「解ってます！それでお願いします」

「只じゃないんで！こんな綺麗な奥さんも行くんで・・・もう一声お願いしますよ」

「解りました、お返事は後ほど・・・」

甲子園の常連校の野球部監督に傘下の子供を莫大な金額で売り渡すだけではなく、出来が悪い子を付ける代わりに、母親と監督の仲も取り持っていたようでした。

それだけではなく、彼はこの母親からもある程度の御礼を受け取ることでしょう？

子供をお金で売り買いするだけではなく、裏口入学と男女の仲まで斡旋する薄汚い大人の話でした。

彼にはあぶく銭が入るんだ？
だから、沢山自由になるお金があるのが解った気がしました。

＜これは、スクープだ！＞

週刊誌に売ったら幾ら儲かるでしょう？

でも、写真もなければ、話の内容を録音した音声もないからな～？！(;^^)A