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或る建築会社の社長が私の会社に来て、お願い事をして帰って行きました。

子供さんたちはとっくに独立して、間もなく金婚式を迎えるという奥さんとの２人暮らしの社長ですが、彼はかつてこんなことを言っていました・・・「女房なんてチョロイもんですよ！」

聞くと、彼は今年３５歳の人妻ともう８年もダブル不倫の関係だそうです。
彼がよく行くスナックで彼女がアルバイトをしていた時に知り合ったそうですが・・・

「彼女とラブホテルで遊んできて女の匂いを付けて家に帰っても、女房は全く気づかない」だから、女房なんてチョロイもんだと・・・

「彼女と旦那は上手く行ってないようで、もう暫く遊ばせて貰いますわ！」と言うので
「そんなに奥さんを見くびっていると、今に痛い目に会いますよ」と忠告したのですが・・・

卑劣な男の常套手段は「女房とは上手くいってない！」とか「もうすぐ別れる！」という話を尤もらしくすること。
この社長もそうであったのかもしれません。

彼がゴルフ旅行に行った隙に、彼の自宅に１通の手紙が届いていたのだとか？？？
何日間かの旅行を終えて自宅に帰ると、テーブルの上には２通の手紙が置いてあって、
奥さんは居なかったそうです。

１通は奥さんから！
そしてもう一通は彼女から奥さんに宛てた手紙だったそうで、内容は「いつ別れるんですか？」

楽しかったゴルフ旅行の記憶も一瞬にして真っ白になった筈です。

奥さんは娘さんのところへ行ったままで既に３ヶ月目に入ったそうですが、未だに帰って来てないそうです。

彼は今年＜喜寿＞だと言っていましたが、
人生の晩節を穢しただけではなく、一瞬にして離婚の危機を迎えています。

お願い事は、「あなたの言う事なら女房も聞いてくれると思うので、間に入って取り成して貰えないだろうか？」という実に都合のいい願い事でした。

さて、どうしたものか？