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信じられないかもしれませんが、笑。
私、黙って立っていると
虫も殺さぬ‥‥という感じ、です。
何が言いたいかは、のちほど、笑。

私の仕事の流儀は
人にやらせるのではなく
自分でやっちゃう、というタイプでした。

不動産業界は男子の職場という感じでした。
特に競売物件等は。

昔、占有屋、という
怖いおじさんがよく住み着くことがあって。
今でこそ、
暴対法等各種法整備のおかげでなくなりましたが
いわゆる立退料名目で
なんの権利もない
わけわかんない
その筋の組関係の方々が
落札者から法外な金銭を受け取るため、です。

依頼されて
中野新橋のマンションの
物調（別件調査）に行った時
インターホンを鳴らすと
ガチャっとドアが開いて
わ、出た、笑。

二人の屈強な？男子。
一人はいかにも悪そう、
どチンピラさんという役割。
一人は強そうだけど、柄は悪くない。
こちらが条件等の交渉事に応じる役割。
二人でここに住んでるの？という
ツッコミはさておき。
「明け渡しのお話ですが」
「えー、住んでるんだから困るんだよ」
という出来レースのお話で始まります、笑。

顔といい、声といい、ものすごい圧です。
結構怖い、笑。
部屋の中に
ダンベルやら長い棒やら置いてあって。
お茶なんか飲めるか、です、笑。
今だから笑えますが。

女子が一人で乗り込んできた？
がわりと受けて、
話し合いの場にはついてくれました

で、お仕事、です。
依頼の金額内でいかに
なるべく安く落とすか。
開札の数日前まで、と
期間も決まっているので
あまり悠長にはできません。

こちらの利益とあちらの利益とのせめぎ合い。
威したりすかしたり、
あ、威されたり、ですから、笑。

いびつな形ではありますが
こちらもビジネスなら
あちらもビジネス？
まとめたいはず、という信念、と執念、笑。
数回の交渉でなんとか話をまとめました。
快哉！！！
この瞬間がカ・イ・カ・ン、です。
こういう時って裏のお金も動きます。
内緒ですが
その分、こちらにも、笑。

ここさえ抑えられれば
銀行との交渉は簡単、です。
だって銀行は
占有屋の入り込んだ物件なんか
早く処分できれば良い
というだけの立場ですから。

全部こんなお仕事ではありませんが
こんなこともやりました。
なかなか面白いお仕事でした、でしょ、笑。

ここで冒頭の続き。
虫も殺さぬ顔をして
こういうことやるんだあ、に戻ります、笑。