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男には女性には決して理解できない傷みを感じる場合があります。

例えば野球のキャチャーが、ファールチップを捕り損ねて股間にボールの直撃を受けたのをＴＶで見たことはありませんか？
例えば鉄棒の上を歩いていて足を踏み滑らせた場合、地面に落ちてぶつけた傷みよりも酷い傷みを股間に感じるものなのです。
例えば股間を蹴られたりすると、悶絶するほどの傷みでのたうつことになります。

タマタマは男の急所だと言われます。
危険を察知したり実際にタマタマに衝撃を受けると、タマタマは瞬時にお腹の中に引き上げられて身を（？）守るのです。
しかし身を守る代わりに、強烈な傷みが襲います。

Ｐ/Ｃ手術は精管の切断です。
今まではタマタマ袋の中に納まるように精巣からタマタマに繋がる精管が伸びていたのですが、その精管が断りもなく（笑）
切断されて縛られた分だけ精管は短くなります。
つまり、タマタマがいきなり引き上げられた恰好になったワケですから、危険だと錯覚でもするのでしょうか？
通常は蹴られたりしてタマタマがお腹の中に上がったとしても、飛ぶなり腰を叩いてもらうなりして所定の場所まで下すことができたら痛みは嘘のように消え去るものなのです。

人間の体とはよくしたもので、怪我をして瘡蓋がはがれると新たな皮膚ができているように、短くなった精管は徐々に伸びて、２週間もすると元の鞘（タマタマ袋）に納まります。
精管を切断した場合はそうなるまでが股間を蹴られた時と同じ傷みに苦しむことになります。

さて、手術から１週間後には抜糸を済ませ、次に診て貰った手術から20日後のことでした。

手術に立ち会って色々とお世話をしてくれた看護師さんから「トイレへ行って、これを見て出して来て？」と手渡されたのは、他人の手垢がついているような（？）薄汚れた古いエロ本でした（笑）

通常は尿検査の為の紙コップに出したモノを持って行くと、お医者さんは望遠鏡？じゃなく顕微鏡で見て「よしオッケ～！」

精子の姿はなかったようでした。

学生時代に自分の精子を顕微鏡で見て、「オレは一人じゃなく、何万という味方が居た！」と言った友人が居ましたが、

この時を境に私はもう　どのように頑張っても子供だけは作れない＜一人＞になったことを実感しました。