tinc さんの日記
2020
11月
3
(火)
08:00
本文
私は服や靴を好きで拘って選んでいるものの、お洒落というのとは違うと自分では思っている。他人が私を見た時に良いと思うかどうかという観点では選ばないし、持っているものを身に着けて鏡の前に立っても洗練されて見えるとか清潔感があると感じたことは無い。身に着けたいものを身に着けたい時に身に着けたいように身に着けることで気分が良いのでただそうしている。
お洒落という言葉には他人が見て良い印象を持ったり何かの示唆を得たりするという意味合いがあり、私の服好き靴好きはもっと原始的というか生理的感覚に近いところにあるような気がしている。嫌な格好をしていると何も手につかないくらい頭が混乱し、野生の動物が体毛や皮膚に異状を感じる時もこのような感じ方なのだろうかと思う。
私の就職活動が長期化し難航しているのは私が経験や能力に乏しいことが主な要因であるが、同時に容姿も一因になっていると思っている。書類選考を通過しても面接の場で長髪に関して質問を受けたり短髪にすることは可能かと尋ねられた場合、私は私の容姿に言及する方と仕事はできないことを伝えて辞退の旨を伝えている。
求人検索でも「髪型自由」「髪色自由」「服装自由」等を掲げるものを見る。私はこれらを本来自由であるべきものと考えているので、これらがその求人の魅力か何かのように扱われる現在の社会を好きでない。これらが掲げられるなら「思想自由」「信条自由」「信仰自由」等も同様に記載されなければならないと思う。働き口にありついて給与を受け取れば生存の確率は上がるとはいえ、生存の場が他人の容姿に注文をつける人だらけなのは歓迎すべき事態ではない。長髪や服装と心中するかという嘲笑もあろうが、それには他の多くの嘲笑と同じく顧みる価値が無い。低劣な精神に取り合うのは不毛である。
過去10年くらい小企業の営業職に就いていた頃の、髪を短くしてスーツに短靴にネクタイという格好で毎日を過ごしていた自分を恥ずかしく思うことがある。そんな下らないことまでしてお金を貰いたかったかと自分の根性の汚さに呆れる。それを普通だと思って生きていたくらいだから今と比してすら馬鹿だったのだろう。私が憎むのはどちらかといえば世間の常識よりも行使すべき権利を売却して生活費にした自分である。
服や靴を纏うことからは己の身体性と精神性が垣間見える。何が快適で何が不快か。自分にとって快適な格好が他者にとって不快である場合どのように折衝すべきか。その時優先すべきは礼儀とマナーか、権利と信念か。
変えられず変えたいとも思わない自己のために私は世間で不利な立場にある。しかし一本のジーンズ、一足のブーツ、長い髪の一本にはやはり世間における有利に優る価値がある。
お洒落という言葉には他人が見て良い印象を持ったり何かの示唆を得たりするという意味合いがあり、私の服好き靴好きはもっと原始的というか生理的感覚に近いところにあるような気がしている。嫌な格好をしていると何も手につかないくらい頭が混乱し、野生の動物が体毛や皮膚に異状を感じる時もこのような感じ方なのだろうかと思う。
私の就職活動が長期化し難航しているのは私が経験や能力に乏しいことが主な要因であるが、同時に容姿も一因になっていると思っている。書類選考を通過しても面接の場で長髪に関して質問を受けたり短髪にすることは可能かと尋ねられた場合、私は私の容姿に言及する方と仕事はできないことを伝えて辞退の旨を伝えている。
求人検索でも「髪型自由」「髪色自由」「服装自由」等を掲げるものを見る。私はこれらを本来自由であるべきものと考えているので、これらがその求人の魅力か何かのように扱われる現在の社会を好きでない。これらが掲げられるなら「思想自由」「信条自由」「信仰自由」等も同様に記載されなければならないと思う。働き口にありついて給与を受け取れば生存の確率は上がるとはいえ、生存の場が他人の容姿に注文をつける人だらけなのは歓迎すべき事態ではない。長髪や服装と心中するかという嘲笑もあろうが、それには他の多くの嘲笑と同じく顧みる価値が無い。低劣な精神に取り合うのは不毛である。
過去10年くらい小企業の営業職に就いていた頃の、髪を短くしてスーツに短靴にネクタイという格好で毎日を過ごしていた自分を恥ずかしく思うことがある。そんな下らないことまでしてお金を貰いたかったかと自分の根性の汚さに呆れる。それを普通だと思って生きていたくらいだから今と比してすら馬鹿だったのだろう。私が憎むのはどちらかといえば世間の常識よりも行使すべき権利を売却して生活費にした自分である。
服や靴を纏うことからは己の身体性と精神性が垣間見える。何が快適で何が不快か。自分にとって快適な格好が他者にとって不快である場合どのように折衝すべきか。その時優先すべきは礼儀とマナーか、権利と信念か。
変えられず変えたいとも思わない自己のために私は世間で不利な立場にある。しかし一本のジーンズ、一足のブーツ、長い髪の一本にはやはり世間における有利に優る価値がある。
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