ひろひろ48 さんの日記
2020
10月
20
(火)
23:45
本文
いま、森永卓郎(経済アナリスト)さんの本「グローバル資本主義の終わりとガンディーの経済学」を読んでます。
格差がどんどん広がっています。コロナ禍で、さらに格差が広がっています。普通の労働者が、年収数百万なのに、何十億、何百億と収入を得ています。働いて、ものを生産し(付加価値をつけて)売って、利益を得る。物を作っている、サービスをしている労働者がいるから会社が成り立っているのに、経営者は、その労働者の数百倍の収入を得るだけ仕事をしているのだろうか?多くの資産家が、マネーゲームで資産を増やしている。このコロナ禍でも。コロナ禍でGDPが減っているのに株価が一時さがったけど、史上最高値とか??なんか変じゃない???生産している物、サービスが減っているのに株価が上がる。。単純に考えると、物価が上がっても不思議じゃないくらい。インフレ?バブル?怖いです。世界中が似たようになっている。バブルが崩壊したら?大恐慌??
それで、森永さんが、紹介した本は、参考になるかもしれません。
人新世の「資本論」斎藤幸平著、
「脱成長」こそ矛盾打ち破る
[評]森永卓郎(経済アナリスト)
私が経済学部の学生だった四十二年前は、マルクス経済学が必修科目だった。そのため教科書の『資本論』に何度も挑戦したのだが、あまりの難解さに挫折した。その時の悔しさもあって、その後多くの資本論の解説本や応用本を読んだが、本書はそのなかでも最高傑作と呼べる作品だ。
この半世紀、世界を席巻したグローバル資本主義は許容できないほどの格差と地球環境破壊を招いている。しかし、すでにマルクスが環境問題を資本主義の究極的矛盾と位置付けていたことを私は知らなかった。当然だ。マルクスがそのことを明示したのは、『資本論』の後の晩年になってからだという。『資本論』を途中挫折してしまった私が知る由もなかったのだ。
資本主義には持続的成長が不可欠だ。しかし、それは地球を壊してしまう。著者は、問題解決のために、晩年のマルクスが構想した「脱成長コミュニズム」が必要だという。具体的には、(1)使用価値経済への転換、(2)労働時間の短縮、(3)画一的な分業の廃止、(4)生産過程の民主化、(5)エッセンシャル・ワークの重視−という五つが柱となる。
(1)と(2)は『資本論』にも書かれている。マルクスは財を利用することで得られる使用価値と売買で得られる価値を分けて考えていた。資本主義は価値を増殖させ続ける営みだ。だから投機をしても、消費を刺激して不必要なものを買わせても構わない。その結果、生産性が劇的に上がっているにも関(かか)わらず現代人は過労死するほど働いているし、無駄な生産は環境を破壊する。そのなかで著者の最も重要な指摘は、労働の自律性を取り戻せということだ。資本主義が求める効率化は、労働者に画一的な労働を押し付ける一方、本当に必要性の高い介護などのエッセンシャル・ワークを低処遇に放置している。
だから、生産手段を社会的所有に変え、意思決定を民主的に行う。それは効率を落とし生産を停滞させるが、それこそが地球環境を守ることにつながると主張する。再び新自由主義に傾く日本社会に著者の叫びがぜひ届いてほしい。
格差がどんどん広がっています。コロナ禍で、さらに格差が広がっています。普通の労働者が、年収数百万なのに、何十億、何百億と収入を得ています。働いて、ものを生産し(付加価値をつけて)売って、利益を得る。物を作っている、サービスをしている労働者がいるから会社が成り立っているのに、経営者は、その労働者の数百倍の収入を得るだけ仕事をしているのだろうか?多くの資産家が、マネーゲームで資産を増やしている。このコロナ禍でも。コロナ禍でGDPが減っているのに株価が一時さがったけど、史上最高値とか??なんか変じゃない???生産している物、サービスが減っているのに株価が上がる。。単純に考えると、物価が上がっても不思議じゃないくらい。インフレ?バブル?怖いです。世界中が似たようになっている。バブルが崩壊したら?大恐慌??
それで、森永さんが、紹介した本は、参考になるかもしれません。
人新世の「資本論」斎藤幸平著、
「脱成長」こそ矛盾打ち破る
[評]森永卓郎(経済アナリスト)
私が経済学部の学生だった四十二年前は、マルクス経済学が必修科目だった。そのため教科書の『資本論』に何度も挑戦したのだが、あまりの難解さに挫折した。その時の悔しさもあって、その後多くの資本論の解説本や応用本を読んだが、本書はそのなかでも最高傑作と呼べる作品だ。
この半世紀、世界を席巻したグローバル資本主義は許容できないほどの格差と地球環境破壊を招いている。しかし、すでにマルクスが環境問題を資本主義の究極的矛盾と位置付けていたことを私は知らなかった。当然だ。マルクスがそのことを明示したのは、『資本論』の後の晩年になってからだという。『資本論』を途中挫折してしまった私が知る由もなかったのだ。
資本主義には持続的成長が不可欠だ。しかし、それは地球を壊してしまう。著者は、問題解決のために、晩年のマルクスが構想した「脱成長コミュニズム」が必要だという。具体的には、(1)使用価値経済への転換、(2)労働時間の短縮、(3)画一的な分業の廃止、(4)生産過程の民主化、(5)エッセンシャル・ワークの重視−という五つが柱となる。
(1)と(2)は『資本論』にも書かれている。マルクスは財を利用することで得られる使用価値と売買で得られる価値を分けて考えていた。資本主義は価値を増殖させ続ける営みだ。だから投機をしても、消費を刺激して不必要なものを買わせても構わない。その結果、生産性が劇的に上がっているにも関(かか)わらず現代人は過労死するほど働いているし、無駄な生産は環境を破壊する。そのなかで著者の最も重要な指摘は、労働の自律性を取り戻せということだ。資本主義が求める効率化は、労働者に画一的な労働を押し付ける一方、本当に必要性の高い介護などのエッセンシャル・ワークを低処遇に放置している。
だから、生産手段を社会的所有に変え、意思決定を民主的に行う。それは効率を落とし生産を停滞させるが、それこそが地球環境を守ることにつながると主張する。再び新自由主義に傾く日本社会に著者の叫びがぜひ届いてほしい。
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