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気の置けないような気を遣うような微妙な距離感を共有しつつの熟女旅から帰宅。
大浴場は暗かったのでそんなに照れずに済んだ。

で、今回一番受けた体験。
箱根湯本でお昼に入った、とある小さな喫茶店。
最近見かけなくなったレトロな喫茶店ランチに惹かれて。

入ってみるとホールに一人、調理場に一人、
後期高齢者らしきご婦人二人で切り盛りしていた。

私は冷やし中華、他の4人はハンバーグランチを注文。

「お時間かかりますけどよろしいですか」もちろん、よろしくないとは言えない。

待つこと20分
「すみません、ハンバーグ3つしかできません」こねるところからやってて、途中で判明したわけね。

もっと早く言って欲しいと思いつつ
一人は生姜焼きに変更。

ハンバーグ３つと生姜焼きが来た。
動作がスローになっているウェイトレスさんは一つずつ、ゆっくり運んできた。

私の冷やし中華がまだ。

「すみません、もう少しお待ちください」
今さらダメとも言えずにさらに待つ。

オーダーして4５分でやっときた。
野菜がてんこ盛りでいい感じ。でも5分で食べないと。
「麺を手打ちしてたのかねえ」「スーパーに買いに行ってたんだよ」と言いつつ食べようとするとウェイトレスさんが「あっ、ちょっとお待ちください」と戻って来た。

「麺は入ってますか？」
てんこ盛り野菜にすっぽり隠れてしまったので不安になったらしい

どの料理もとびきりおいしかったし
いちいち恐縮するさまが誠実だった。
2人のご婦人は姉妹だろうか？50年ほど看板姉妹でいるような感じである。
調理もスローなら運びもスロー。
急いでいるときには絶対に入ってはいけない店だけれど
笑ってそのスローさを満喫できる仲間たちで良かった