tinc さんの日記
2020
10月
17
(土)
00:00
本文
B級のものが好きである。名作ももちろん好きだが都合が良くて辻褄の合っていない映画、陳腐な音楽、ぎこちない詩、退屈な小説、美味しくなかったり身体に悪かったりする食べ物等が好きである。
かつて狂ったように古着を収集していた私がもう手放してしまった沢山のTシャツの中にはバンドTシャツも多かった。所謂ツアーTをはじめとする権利者の力が直接及んでいるもの、ファッションブランドの製作したコラボレーションもの等は真っ当に格好良い。問題はどんな監修を経たらこんなものが世に出るのかというような珍妙なデザインや色彩のものが存在することである。
それらの多くは七分のラグランスリーブで裾はラウンドの切りっぱなしという似通った特徴がある。バンドTシャツとしてはステレオタイプな形で、たぶん違うタグが付いていても同じメーカーのボディーを使っているのだと思う。ボディーは白、首周りと袖は違うカラーになっている。共通する要素がこれほど多いのにその佇まいの奇妙さでいずれも今でも印象に残っている。
ザ・スミスの『ザ・クイーン・イズ・デッド』の有名なアラン・ドロンの横たわるジャケットのプリントなのに、首周りと袖がパステルのスカイブルーになっているもの。
全然似ていないマスクを着けたスリップノットのメンバーが目に痛い黄色で描かれたもの。
ロバート・プラントの姿の無いレッド・ツェッペリン。
ザ・フーのロゴがレインボーカラー。
リンプ・ビズキットのロゴなのに絵がガンズの『ザ・スパゲッティ・インシデント?』。
他にもたくさんあって書ききれない。写真を撮っておかなかったことが悔やまれるような気もするし、写真に撮る値打ちも無いところが愛おしかったとも云える。
色々なものに値打ちなんて無いほうが良いと思うことがある。大事なものに値は打てないはずなのに無理にでも打とうとすることがある。私は時々お金を欲しいと思うが、本当に欲しいのはお金よりも優れたシステムなのだと思う。
かつて狂ったように古着を収集していた私がもう手放してしまった沢山のTシャツの中にはバンドTシャツも多かった。所謂ツアーTをはじめとする権利者の力が直接及んでいるもの、ファッションブランドの製作したコラボレーションもの等は真っ当に格好良い。問題はどんな監修を経たらこんなものが世に出るのかというような珍妙なデザインや色彩のものが存在することである。
それらの多くは七分のラグランスリーブで裾はラウンドの切りっぱなしという似通った特徴がある。バンドTシャツとしてはステレオタイプな形で、たぶん違うタグが付いていても同じメーカーのボディーを使っているのだと思う。ボディーは白、首周りと袖は違うカラーになっている。共通する要素がこれほど多いのにその佇まいの奇妙さでいずれも今でも印象に残っている。
ザ・スミスの『ザ・クイーン・イズ・デッド』の有名なアラン・ドロンの横たわるジャケットのプリントなのに、首周りと袖がパステルのスカイブルーになっているもの。
全然似ていないマスクを着けたスリップノットのメンバーが目に痛い黄色で描かれたもの。
ロバート・プラントの姿の無いレッド・ツェッペリン。
ザ・フーのロゴがレインボーカラー。
リンプ・ビズキットのロゴなのに絵がガンズの『ザ・スパゲッティ・インシデント?』。
他にもたくさんあって書ききれない。写真を撮っておかなかったことが悔やまれるような気もするし、写真に撮る値打ちも無いところが愛おしかったとも云える。
色々なものに値打ちなんて無いほうが良いと思うことがある。大事なものに値は打てないはずなのに無理にでも打とうとすることがある。私は時々お金を欲しいと思うが、本当に欲しいのはお金よりも優れたシステムなのだと思う。
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