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ジムに珍しく若い子が１日ワンコイン体験に来た。

ピッチピチの小麦色の肌にエキゾチックな顔立ち。黒人のような立体感のあるお尻。
ヘソ出しウェアで愛想を振りまき、見るからに肉食系だった

そんな彼女がある男性にロックオン。

彼はリタイヤ組だらけの昼のジムには珍しい３０代で長身で物腰の柔らかい好青年。いつも最前列にいる。

エアロビクスやらボクササイズやらのレッスンをべったり隣で受けながら
彼女は彼に猛アタック。

「この角度でいいんですかあ？」とか言いながらセクシーなお尻を突き出したり
レッスンとレッスンの合間の休憩時間も隣に腰を下ろしひっきりなしに話しかける。
こんど〇〇にご一緒しましょう、と誘っているのが聞こえる。

おばさんたちはハラハラ。
だって彼とは離れた最後列に彼の奥さんが！

奥さんは地味でおっとりと控えめでいつも離れたところにいるので声かけあって引き上げるときに初めて夫婦と認識されるのだ。

おばさんたちは「ちょっとヤバくない？彼女、積極的過ぎる」「誰か、気の利いたこと言って引き離しなよ」そんなことを囁き合った。

とうとう後ろで見ていた（らしい）奥さんが動いた。

「ロッカーにお財布置いてきちゃった。ポカリスエット買うから小銭ちょうだい」

肉食系女子は肩の触れ合う位置からすごいいきおいで飛びのいた。

約４０人の「はぁぁぁ」という、安堵のため息が聞こえる気がした瞬間だった。

それにしても、あんなに積極的な肉食女子、初めて見たなあ。
あのおっとりした地味な奥さんの貫禄もすごかった。
悪いけれどとても見ごたえあるシーンではあった。

彼は彼女の猛アタックに終始、にこやかに短く答えるだけだったけどどう感じていただろう？今度会ったら冷やかし半分聞いてみよう
と思う