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一歩外に出れば、食べ物屋さんというのは無数にある。

定食屋に喫茶店、居酒屋にコンビニのイートイン、ファミレス、寿司屋にピザ屋に中華料理屋に焼肉、高級フレンチ、ホテル内のレストラン、バーにスナック、おふくろの味、数えなくとも宇宙のように無限にある。

外食だけでなく、お惣菜屋さんやお弁当屋さんで買ってくることも実は大好き。
食に関しては、貧しいのか豊かなのか（笑）

家族はみなリモートになって、学生は夏休みでバイトに勤しみ、家族が揃う時間がないと、そしてそれぞれが忙しいと、体に良いものを食べさせなきゃと思うのが母心。
自然と外食が減っていった。

つまらん。じーつーに、つまらん！

昨日はたまたま、私の仕事に後輩が見学に来た。
経験値が物をいう世界。他の先輩には、コロナを理由にことごとく見学を断られたとか。

新人の折には、みんなができることが私には出来なくてさんざん泣いた。

だから私は悩んでいる新人には出来るだけのことはしたいのよ。後輩に自分の仕事ぶりを見せるのは実際のところ緊張感を生むので、じぶんのためでもあるしね！

さて、その後輩は後輩といっても、そこそこの年齢。そして、私の周りにはほーっとんどいないお酒を召し上がる人。

よーし、これは仕事帰りに飲も飲も！

強引に誘ってしまった。パワハラかな。

ありがたくも彼女は二つ返事で、一日中見学で疲れただろうにつきあってくれるという。
やったー！

男性諸君。そして、女性にも。
会社帰りに飲みに行くことは、家庭を持つ主婦にはそうそう無いチャンスなのだ。

理解のある、優しい旦那様がいたとしても、なんとなく妻であり母である私に縛りをかけて、「あー、立ち飲み屋で一杯飲みてえなあ」（元祖おやじギャルなものですから）と思ったとしても、
まっすぐ家に帰るスイッチが入るのですよ。

そんなわけで、連休直前の仕事終わり、妙齢の二人が右も左も分からない繁華街に飛び込んで、ジャズが流れる日本酒居酒屋に入ったわけですの。

ほんとはガンガンいきたかったけど、その後輩の人となりもよくわからず、家飲みしてるのは知ってるけど、彼女について私が知ってる情報もゴクゴク少量なので、ドン引きされない程度にワインを彼女より一杯多く飲んでお開きに。

あー、たのしかった。

ゴートゥーキャンペーンもよいが、旅より好きなのはこれかも。
たわいない話とお酒、洒落ていてもいなくてもよいが、いつもと違う、家のなかとは違う空間で人生観や夢や悩みをこの瞬間に吐き出すこと。

明日には何を話したかなんてすっかり忘れてる。

それでいいんじゃない。

後腐れもなく、なんか小洒落ていて、ポーションはなんか小盛りで食べ足りなくても、帰りにコンビニにおにぎりを買って帰って。。。
そんなのもいいんじゃない。

家についたら、なんだか、母が楽しそうに赤い顔して帰ってきたよ、なんてのもいいんじゃない？

Ella Fitzgerald. ‘Blue Skies”