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　京都に住む様になって、失った友、U君を思い出しました。

　U君は関西の出身で、進学の為に、東京の地元中学校に転校してきました。勉強は私より出来、人間的にも穏やかな好男子でした。私立高校、私達と同じ所を受験しました。私が在籍してた中学から10人程同じ所を受験しました。合格発表を全員で見に行きました。私や他のメンバーもU君を除いて全員合格しました。帰り道、皆で中学に戻る途中、U君が落ち込んでるので気になってましたが、初めて不合格の話を聞いて、ま、まさかと思い、言ってはいけない言葉を口にして今でも悔やんでます。「補欠にも載ってなかった？」と聞いてしまったのです。当然、本人は何度も何度も合格者の掲示を見て、補欠も見て、自分の番号が載って無いのを知ってます。
　それ以降U君は何校か受けてもダメで最後に何処かの高校に入りました。それ以降連絡が途絶えて、私はなんて事を言ったのかと悔やまれます。今住んでる所から遠く無い処に実家が有ったのを知ってました。電話帳を頼りに見つけ電話しましたが、電子音しか聞こえません。私立探偵に探してもらうには100万近い御金が掛り、しかももう鬼籍に入ってるかも知れない。痛恨の極みです。今はネットで合格、不合格判るでしょうが、合格発表は一緒に行くべきで無いと知りました。多分U君は試験だと緊張して実力を発揮出来なかったのだと思いました。