tinc さんの日記
2020
8月
9
(日)
19:56
本文
うかうか氏のweb漫画に最近心をとらわれがちである。おそらく氏が個人として公開する『犬とか相談所』のシリーズや、目下webマガジンに連載されている『貼りまわれ!こいぬ』等いくつかの路線があるがいずれも犬たちがたいへんに可愛らしくてほのぼのとさせてくれる。私の普段読むものは人間の悪を告発する種類に偏りがちであり、特にここ数日は原爆の開発と投下、その後の米ソ冷戦等の分野が多かったために私の内面には陰鬱な感情も増えていた。そこへ氏の漫画を読む時間を挟むと心理的な均衡が保たれ、また事物の良い側面へ目を向けられて、思考が偏狭なところへ陥るのを防いでもらえたように感じる。
犬が純粋で善良、人間が汚くて悪いというふうに私は思わない。しかし悪について考察するのは善を省みることである。毅然と戦うのとほのぼのと油断するのは実は同じところを目指しているものである。うかうか氏の漫画は犬の可愛らしさや素直さを描くと同時に人間の持つべき優しさや知恵を暗に説くものであると思う。
私は私なりに自分の良いと思うことを求めるしかないのであるが、私は根が単純で感情的であるという自覚から敢えて理屈や思弁の方向へ舵を切ることが多い。直感に反していることが論理的には正しいことも珍しくないのでそれはある程度必要な姿勢であると思うものの、感情的な優しさや穏やかさを身に着けている人のほうが様々な場面で強いとも感じている。それは自分で自分の面倒を見られるが故に他者の状況を慮ることができることや、自分を肯定するのと同じ理由で他者を肯定することができること等に由来するのかもしれない。
ほのぼのとするひとときは心に生命の風を吹き込み、尊いものを思い出させ思考を研ぎ澄ます。私は正しさを求めるのと同じ強さで、優しさを求めなければならない。
犬が純粋で善良、人間が汚くて悪いというふうに私は思わない。しかし悪について考察するのは善を省みることである。毅然と戦うのとほのぼのと油断するのは実は同じところを目指しているものである。うかうか氏の漫画は犬の可愛らしさや素直さを描くと同時に人間の持つべき優しさや知恵を暗に説くものであると思う。
私は私なりに自分の良いと思うことを求めるしかないのであるが、私は根が単純で感情的であるという自覚から敢えて理屈や思弁の方向へ舵を切ることが多い。直感に反していることが論理的には正しいことも珍しくないのでそれはある程度必要な姿勢であると思うものの、感情的な優しさや穏やかさを身に着けている人のほうが様々な場面で強いとも感じている。それは自分で自分の面倒を見られるが故に他者の状況を慮ることができることや、自分を肯定するのと同じ理由で他者を肯定することができること等に由来するのかもしれない。
ほのぼのとするひとときは心に生命の風を吹き込み、尊いものを思い出させ思考を研ぎ澄ます。私は正しさを求めるのと同じ強さで、優しさを求めなければならない。
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