starfish さんの日記
2020
7月
31
(金)
20:29
本文
ちょっと重いブログを書いちゃったので口直し。
私には理想のじいさんばあさん像がある。
15年ほど前だろうか
ニュージーランド北島のタウポというリゾート地に泊まった。シーズンオフであまりリゾート感はなかったけれど、そういうのが好きなのだ。
リーズナブルな宿で初老のご婦人が赤ワインを手にほろ酔いで迎えてくれた。
オーナーなので勤務中の飲酒も自由らしい。
手続きしていると奥からじいさん登場。
やぁ。いらっしゃいと私たちにあいさつすると
「おい。ばあさんや
今日は犬の散歩当番はばあさんだぞ」
「無理よ、じいさん。ご覧の通り酔っぱらってるから」
カウンターの下を覗くと
ゴールデンレトリーバー(だと言っていた)
が尻尾をパタパタさせていた。
「またかよ。しようがねえなあ」
やる気満々の犬に促されて
「じゃあな。日本の方、ばあさんがあまり飲まないように見張っててくれな」とウィンクして出て行った。
「ばあさん」は大口開けて笑いながら
「まあまあ、アナタも一杯どーぞ」と
コップに並々と赤ワインをそそいでくれた。
じいさんは都会でばりばりのビジネスマンだったが引退して前のオーナーから買い取った宿を
2人で切り盛りしながらのんびり暮らしているそうだ。
あんまり忙しいのも嫌だしほどほどが一番。と目のやり場に困るほどイチャイチャした。
翌日はじいさんがフロントにいて
「ワインがすごく減ってるんだけど、ばあさんかなり飲んだか?」と聞いてきた。
日本ではあまり見ないがカスクワインという
特大紙パック入りのワインである。
私もいただきました、と白状すると
弱った足腰での犬の散歩とばあさんの飲み過ぎだけが心配だよ、と冗談とも本気ともつかない表情でぼやいた。
キャシー中島似の奥さんと
クリント・イーストウッドを庶民的に崩したようなご主人
最近ふと思い出して調べたら
もうその宿はなくなっているようだ。
完全リタイアしたのだろうか、
飲んべえばあさんは健在だろうか。
じいさんは犬の散歩から解放されただろうか。
私には理想のじいさんばあさん像がある。
15年ほど前だろうか
ニュージーランド北島のタウポというリゾート地に泊まった。シーズンオフであまりリゾート感はなかったけれど、そういうのが好きなのだ。
リーズナブルな宿で初老のご婦人が赤ワインを手にほろ酔いで迎えてくれた。
オーナーなので勤務中の飲酒も自由らしい。
手続きしていると奥からじいさん登場。
やぁ。いらっしゃいと私たちにあいさつすると
「おい。ばあさんや
今日は犬の散歩当番はばあさんだぞ」
「無理よ、じいさん。ご覧の通り酔っぱらってるから」
カウンターの下を覗くと
ゴールデンレトリーバー(だと言っていた)
が尻尾をパタパタさせていた。
「またかよ。しようがねえなあ」
やる気満々の犬に促されて
「じゃあな。日本の方、ばあさんがあまり飲まないように見張っててくれな」とウィンクして出て行った。
「ばあさん」は大口開けて笑いながら
「まあまあ、アナタも一杯どーぞ」と
コップに並々と赤ワインをそそいでくれた。
じいさんは都会でばりばりのビジネスマンだったが引退して前のオーナーから買い取った宿を
2人で切り盛りしながらのんびり暮らしているそうだ。
あんまり忙しいのも嫌だしほどほどが一番。と目のやり場に困るほどイチャイチャした。
翌日はじいさんがフロントにいて
「ワインがすごく減ってるんだけど、ばあさんかなり飲んだか?」と聞いてきた。
日本ではあまり見ないがカスクワインという
特大紙パック入りのワインである。
私もいただきました、と白状すると
弱った足腰での犬の散歩とばあさんの飲み過ぎだけが心配だよ、と冗談とも本気ともつかない表情でぼやいた。
キャシー中島似の奥さんと
クリント・イーストウッドを庶民的に崩したようなご主人
最近ふと思い出して調べたら
もうその宿はなくなっているようだ。
完全リタイアしたのだろうか、
飲んべえばあさんは健在だろうか。
じいさんは犬の散歩から解放されただろうか。
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