starfish さんの日記
2020
7月
21
(火)
10:21
命の値段


本文
大好きな雀の巣立ちのシーズンももうすぐ終わる。
最後に存分に見ておこうと散歩の途中できょろきょろ探す。
雀は1ヶ月足らずで体だけは成鳥と同じになる。
むしろぽよぽよして見た目は一回り大きい。
やがて飛行によって筋肉が引き締まってくるのだ。
一昔前、雛の可愛さを堪能したくて
ペットショップで生後2週間の文鳥を買い求めた。
ちょうど同じ親から生まれた2羽の雛がいて、どちらか選ぶことができなかったので2羽とも連れ帰った。
すぐに1羽の方が明らかに常に苦しそうなことに気づき、小鳥の専門医に連れて行くとカビと菌の両方に感染していて、親からの感染だろうとのことだった。
獣医学の進歩はすばらしく
1ヶ月ほど通院すると見違えるように元気になった。
ただし、5000円の注射を何度も打ったので治療費が( ;∀;)
ペットショップには診断のついた段階で一応報告した。
なんというか、言い方が悪いけれど
一応その子は「商品」であり、初期不良であったので報告すべきだと思ったから。
その時の返事が
「そうでしたか…すみませんでした。
引き取りますので返品してください」
へ・ん・ぴ・ん
いえ、もう懐いているのでこのまま育てますと言うと「そうですか。申し訳ありませんが治療費は負担できませんのでご了承ください」
3000円でお迎えした子の治療費はその20倍ほどだったが、それでも餌を求めてくちばしを顔より大きく開けるさま、飛ぶ練習をしてはすぐストン、と落ちるさまなどもう目に入れても痛くないほどいとおしかった。
のちに待合室で一組のご夫婦と一緒になった。
入院していた小鳥のお迎えだった。
「病室」から連れてこられた彼らの愛鳥は小さな十姉妹だった。
その元気な姿に大喜びのご夫婦は
入院治療費12万いくらかをこともなげに支払っていた。
入院治療の標準コースは1日1万。特別な治療があればさらに加算される。
それは高価な鳥でも安価な鳥でも一律である。
この話を読んで
そんな理不尽な、と感じる方は
どうかペットなど飼わないでいただきたいと
切に願う。
ちなみに小鳥の専門病院では通常の犬猫中心の動物病院で匙を投げられた小鳥も面倒見てくれる。
初診のときに言われた言葉
「正直言って、治療費は決して安くないので
もし続かないと思ったらいつでもやめてけっこうです。連絡も不要です。こうして今日、連れてきてくれたそのお気持ちだけでこの子は幸せだと思います」
通院中、不幸にして入院中に亡くなった子の見送りに遭遇したことがある。
涙の飼い主さんにスタッフ総出で白い箱に横たえられたその子を手渡していた。やはりこらえきれずに泣きだすスタッフもいた。
小さな命を大切にしてくれる病院に出会えたことを感謝している。
最後に存分に見ておこうと散歩の途中できょろきょろ探す。
雀は1ヶ月足らずで体だけは成鳥と同じになる。
むしろぽよぽよして見た目は一回り大きい。
やがて飛行によって筋肉が引き締まってくるのだ。
一昔前、雛の可愛さを堪能したくて
ペットショップで生後2週間の文鳥を買い求めた。
ちょうど同じ親から生まれた2羽の雛がいて、どちらか選ぶことができなかったので2羽とも連れ帰った。
すぐに1羽の方が明らかに常に苦しそうなことに気づき、小鳥の専門医に連れて行くとカビと菌の両方に感染していて、親からの感染だろうとのことだった。
獣医学の進歩はすばらしく
1ヶ月ほど通院すると見違えるように元気になった。
ただし、5000円の注射を何度も打ったので治療費が( ;∀;)
ペットショップには診断のついた段階で一応報告した。
なんというか、言い方が悪いけれど
一応その子は「商品」であり、初期不良であったので報告すべきだと思ったから。
その時の返事が
「そうでしたか…すみませんでした。
引き取りますので返品してください」
へ・ん・ぴ・ん

いえ、もう懐いているのでこのまま育てますと言うと「そうですか。申し訳ありませんが治療費は負担できませんのでご了承ください」
3000円でお迎えした子の治療費はその20倍ほどだったが、それでも餌を求めてくちばしを顔より大きく開けるさま、飛ぶ練習をしてはすぐストン、と落ちるさまなどもう目に入れても痛くないほどいとおしかった。
のちに待合室で一組のご夫婦と一緒になった。
入院していた小鳥のお迎えだった。
「病室」から連れてこられた彼らの愛鳥は小さな十姉妹だった。
その元気な姿に大喜びのご夫婦は
入院治療費12万いくらかをこともなげに支払っていた。
入院治療の標準コースは1日1万。特別な治療があればさらに加算される。
それは高価な鳥でも安価な鳥でも一律である。
この話を読んで
そんな理不尽な、と感じる方は
どうかペットなど飼わないでいただきたいと
切に願う。
ちなみに小鳥の専門病院では通常の犬猫中心の動物病院で匙を投げられた小鳥も面倒見てくれる。
初診のときに言われた言葉
「正直言って、治療費は決して安くないので
もし続かないと思ったらいつでもやめてけっこうです。連絡も不要です。こうして今日、連れてきてくれたそのお気持ちだけでこの子は幸せだと思います」
通院中、不幸にして入院中に亡くなった子の見送りに遭遇したことがある。
涙の飼い主さんにスタッフ総出で白い箱に横たえられたその子を手渡していた。やはりこらえきれずに泣きだすスタッフもいた。
小さな命を大切にしてくれる病院に出会えたことを感謝している。
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