tinc さんの日記
2020
5月
1
(金)
11:32
本文
タロットカードのことをよく知らないものの、最近は惹かれるものを感じてものの本を読んだり実際にカードをいじくったりして遊んでいる。昨日書かせて頂いたチープなアクセサリーからの流れなのか、子どもの頃に抱いていた神秘的なイメージへの憧れが何十年ぶりかに心を訪れたようだ。おっさんになってから触れると人生観や世界観に新たな風が吹き込まれるようでとても楽しい。美麗な画も版元や作家によって特徴があり、眺めているだけでも気づくと結構な時間が過ぎている。
占いは論理の整合性を相対化あるいは無視する。したがって当たることもあれば当たらないこともあり、当たったか外れたかも永遠に分からない。占いは「(私がふだん考える意味での)分かる」対象ではない。自分を律する根拠となるという点で格言に似ているし、架空の物語を構築するという点で小説に似ているし、自分が何を考えているかを振り返るという点で内省に似ている。未来を予知するがそれが定量的な要素と馴染まないので実利的ではない一方で、未来に対する不安を軽減し冷静さを与えるため実利的である。何も明らかにしないと同時に全てを解き明かす。私はタロットに触れると別の人格、別の人生を与えられるように感じる。事実が何も変わっていなくても、自分のほうの意味づけや解釈が違うものになるからだ。
私から見ると世の中のほうが変わったように見える。世の中から見ると全ては私個人の中で生じている観測のできない変化である。家に籠ることが長くなって、内へと向かう閉じた動きが強くなってきているのかもしれない。何にせよある事象をいかに解釈すべきかという問いに答えるのは、いつもそう簡単ではない。
占いは論理の整合性を相対化あるいは無視する。したがって当たることもあれば当たらないこともあり、当たったか外れたかも永遠に分からない。占いは「(私がふだん考える意味での)分かる」対象ではない。自分を律する根拠となるという点で格言に似ているし、架空の物語を構築するという点で小説に似ているし、自分が何を考えているかを振り返るという点で内省に似ている。未来を予知するがそれが定量的な要素と馴染まないので実利的ではない一方で、未来に対する不安を軽減し冷静さを与えるため実利的である。何も明らかにしないと同時に全てを解き明かす。私はタロットに触れると別の人格、別の人生を与えられるように感じる。事実が何も変わっていなくても、自分のほうの意味づけや解釈が違うものになるからだ。
私から見ると世の中のほうが変わったように見える。世の中から見ると全ては私個人の中で生じている観測のできない変化である。家に籠ることが長くなって、内へと向かう閉じた動きが強くなってきているのかもしれない。何にせよある事象をいかに解釈すべきかという問いに答えるのは、いつもそう簡単ではない。
閲覧(1314)
カテゴリー | ||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
コメントを書く |
---|
コメントを書くにはログインが必要です。 |